「14ウーマン」の記事一覧(5 / 127ページ)

「理想の嫁」は家事育児が苦にならず夫を立てる優しい女性、だそうです

自分の好き勝手で「する」「しない」を能動的に決めていいはずの結婚なのに、「できる」「できない」と読者に呼びかける記事はやめてほしいと訴えたのが前回。今回は、夫や義両親が女性にどのような「嫁」であってほしいか? というアンケート結果に身の毛がよだった。これはもはや、ホラーではないだろうか?

<「理想の嫁」とは?~夫からも義両親からも「理想の嫁」だと思われるには?/マイナビウーマン>

冒頭がいきなりすごい。<夫からも義両親からも、「君は理想のお嫁さんだ」って言われたらうれしいですよね。でもどうすればそんな女性になれるのでしょうか。>という序文からは、「自己評価より他己評価が大事」な前提が伺える。「理想の嫁」になれれば夫や義両親は隣近所親戚友人知人にあなたのことを自慢できる、「理想の嫁」になれるのはイケている女性ってことだよ、「理想の嫁」になりたいでしょ? と。

◎家事も育児も得意な気の利く妻に「立ててほしい」

まずは<男性目線の理想の嫁は?>ということで、独身男性468人に聞いたアンケート結果から。「理想の嫁の特徴」として挙げられたのは、全部が全部、予想通りのフレーズだった。

(1)料理上手
(2)優しい
(3)男性を立ててくれる
(4)気が利く
(5)家事ができる
(6)自然体でいられる相手

はい、驚きません。とはいえ、独身男性たちのヤバ過ぎるコメントにはもう鳥肌が立ちそうだ。何様なんだろう、この人たち。一部紹介すると、

「男を立ててくれる、気立てのいい女性」(34歳/医薬品・化粧品/営業職)

「気が利いて優しい。子どもの世話が苦にならない」(29歳/印刷・紙パルプ/営業職)

「一緒にいて気が楽な人。あまりガツガツ働かずに、子どもができたら専業主婦になり家庭を守ってくれる人」(33歳/機械・精密機器/技術職)

清々しいほどの本音が滲んでいるな、というのは私の考えすぎや偏見だろうか? 要するに、“結婚生活なんて、いちいち男が虚勢を張ったり亭主関白になったりしなくてもそもそも女性(妻)が男性(夫)を立て気持ちよくさせてくれればそれで済むんだよ”、ということなのである。もし夫がひどい振る舞いをしても、妻が我慢すれば全部丸く収まる、そりゃそうだろう。逆に妻がヤバくても夫が我慢すれば結婚生活は成立するだろうが、いずれにしろ「耐える側」にとっては生き地獄では? それにしても「子どもの世話が苦にならない」が理想だなんて、イヤイヤ全盛期の2歳児を育てている身としてはゾッとするし、イラつく回答だった(シングルで良かったと胸をなで下ろした)。義務教育の段階で、「育児は基本イラっとするもの」だってことを児童たちに伝えたほうがいいんじゃないかとすら思ってしまう。女性は、そして母親は我が子にイラつくことなく菩薩のように広い心ですべて自動的にこなせる、という思い込みを持っている人は多い。

これらのコメント、あくまで「“理想”の嫁の特徴」という質問に「忠実」に答えた結果と思っていいのだろうか……? いざ結婚する際に「理想」を押し付けなければいいのだが。独身男性が寄せたコメントもさることながら、記事のスタンスにもげんなりさせられる。

<いちいちお願いしなくても、こちらが望んでいることをすっとやってくれる女性っていいですよね>

<何よりも一緒にいて気楽な相手こそ、理想の嫁かもしれませんね。家に帰ってまで気を遣わなければならないと、落ち着く場所がありませんものね>

<家事分担が当たり前になっている昨今ですが、家のことはやっぱり女性にしてほしい男性が多いのかもしれませんね>

もし、黙っていても望んだことをしてくれる妻に先立たれてしまえば、夫がめちゃめちゃ困り果てることは目に見えているのに? 2010年代になっても家事は女のするものだと考える男がいることを危ぶまなくていいのか? 自宅にいるのに夫に気を遣い続ける妻にとって「落ち着ける場所」とは?

同じく独身男性に聞いた「理想とする嫁に近いと思う女芸能人」では、普通に美人女優の名前が並んでいる。1位は綾瀬はるか、2位に新垣結衣、以下、石原さとみ、北川景子、堀北真希、里田まいと続く。美人なのはもちろん、清純派や癒し系に属する面々の名前が目立つ。ドラマ『逃げるは恥だが役に立つ』での家事上手な役が大好評だった新垣結衣、出産後引退を発表した堀北真希、メジャーリーガーの夫を支える里田まいなどが“理想的”である理由もまた、大方予想通り。

「堀北真希さんです。最近子育てを理由に事務所から在籍を求められても、しっかりと家庭を選んで、ケジメをつけたところが素敵だと感じました」(30歳/ホテル・旅行・アミューズメント/営業職)

“ケジメ”って何ですか? と聞きたい。自分と同い年の30歳の男性の理想が「女は仕事か家庭、どちらか選ばなきゃならない」だとは、やりきれなくなる。ケジメをつけなければ結婚してはいけないのだとしたら、そりゃ足踏みする女性も増えるだろう。せっかく勉強して就職活動してそれなりの給与を得る仕事についたのに、積み上げたものが結婚で全部ゼロになるなんて、女性活躍もくそもない。

◎周囲に迷惑をかけず、サポーターに徹する嫁

続いて、<義両親目線での「理想の嫁」は?>のアンケート結果。

40~70歳の既婚男女402名に聞いた「理想の嫁の特徴」は、小学校の先生が大好きであろう児童の特徴に取って代わりそうな回答だった。

(1)思いやりがある
(2)真面目
(3)素直
(4)息子を大切にしてくれる
(5)いつも笑顔

独身男性の回答以上に、義両親は「より扱いやすい女性」がお好みのようで、こちらも「理想」について尋ねられたアンケートである以上、こういった結果になるのは仕方ないともいえる。とはいえ、求めるものが多すぎやしないか?

「真面目で子煩悩で息子に優しければいいですね。気の強い人はできれば避けたいです」(60歳女性/医療・福祉/販売職・サービス系)

だったらどういう点なら大目に見られるのかを問いかけたくなる。しかも<真面目な人は、嘘や偽り、不倫や浮気といった心配がなさそうですものね>という、理想に満ちた解説が……。Aという特性を持つ人はBという特性も持つ、というやつだ。真面目ゆえに気が利くゆえに上手に嘘をつく人だっていると思うが。ま、バレなきゃいいのか。

そして義両親に聞いた「理想の嫁に近いと思う女芸能人」は、綾瀬はるかがやはり1位。以下はジェネレーションギャップを感じはするものの、吉永小百合、山口百恵、三田寛子、新垣結衣、堀北真希の名前が上がった。これまた予想通りの結果になっているが、そもそも恋愛及び結婚系のアンケートで予想外の結果ってあまり聞かない。これが大衆的な総意といことなんだろう。

「吉永小百合。清潔感があるので見習ってほしい」(70歳男性/機械・精密機器/事務系専門職)

「山口百恵さん。芸能界をスパッと引退し、家庭を守り旦那さんともずっと仲が良くて素敵です」(47歳女性/その他/事務系専門職)

「三田寛子。家庭一番で、夫、子どもに尽くしているし物事の考え方が素晴らしい」(44歳女性/その他/その他)

「堀北真希。最初は共稼ぎでも、子どもができたら、周囲に迷惑をかけないで専業主婦に転向する女性。健気ではないか」(64歳男性/その他/その他)

特に、山口百恵と堀北真希と回答した人は、「あれだけ人気があったのに引退して家庭に入り夫と子どものサポートに回った」ことがどうしようもなく素晴らしく思えてならないのだろう。それにしても「子どもができたら、周囲に迷惑をかけないで専業主婦に転向する」という一文には悲しくなった。人間は体調不良になることがあるのが当然なんだから、就労だろうが育児だろうが、周囲に迷惑をかけずに誕生から最期まで生きていくなんて無理だ。子どものいない女性が働いても、専業主婦の女性が子育てしても「周囲に迷惑をかけないで」い続けるのは不可能だ。誰かに迷惑かけながら生きるのは、この世の人間全員、老若男女問わず共通していることじゃないのか。

男性目線からの「理想の嫁」も、義両親目線からの「理想の嫁」も、あくまで「理想」の域に過ぎないであろうことを願ってやまない。ただ一方で、こんなにも当たり前に女性の人権を無視する願望が「理想」としてまかり通り、疑われもしない社会って何なんだろう。回答者はいずれもまったく悪びれないけれど、これを「理想の嫁」と提示すること自体、とんでもないことだとは思わないんだろうか。「理想の嫁」は、きっと、自意識を持たない。真面目で芯の強い人間であることを求められているけれど、それと同時に、家族に逆らわず、自分の欲求を表面に出さず、淡々としかし笑顔で家族の世話を焼くのが「理想の嫁」だ。そんな都合の良い存在に、自ら立候補してなりたい? 冗談じゃない、女性たちは裸足で逃げ出していい。誰かのサポーターに徹することが幸せの境地だなんて、私は思わない。

■中崎亜衣
1987年生まれの未婚シングルマザー。お金はないけどしがらみもないのをいいことに、自由にゆる~く娘と暮らしている。90年代りぼん、邦画、小説、古着、カフェが好き。

嵐・松本潤、葵つかさが過激発言連発! 「あそこがジュンジュンいってる」と下ネタで“地雷化”

 昨年末発売の「週刊文春」(文藝春秋)で、嵐・松本潤との“秘密の逢瀬”を報じられたAV女優・葵つかさ。4月26日発売の同誌では、直撃取材に応じた葵が松本との「破局」を明かし、さらに出演番組では松本を連想させるコメントを発するなど、すっかり“吹っ切れた様子”のようだ。

 2人の関係は2016年12月28日発売の「週刊文春」がスクープ。松本はかねてより女優・井上真央との交際が報じられていたが、その裏で葵と4年にわたって密会を重ねていたという。同誌が確認したところによると、葵はいつも深夜から早朝にかけて松本の自宅を訪れ、その後はひっそりと帰宅。知人・A子さんの証言によれば、葵は「いつ彼に呼びされてもいいように」と、松本の自宅近くに引っ越した時期もあったそうだ。

 同誌に直撃取材された松本は、葵との関係性について、「その人がわかんないんで」などとコメントを拒否した一方、葵は、報道後に嵐ファンから批判のメッセージがTwitterに殺到し、アカウントを削除することとなった。そんな中、4月26日発売号の「文春」には、葵への直撃取材が掲載されている。

「同誌の直撃を受けた葵は、意を決したように口を開いたとか。松本からは記事が出た後に『心配してくれているような内容』のメールが来ていたものの、今は連絡しないように意識していることや、『(松本とは)別れたということですか?』という問いにも、『……まあ、そうですね』などと、答えていました。葵の名前を聞いてもシラを切っていた松本とは対照的に、葵は少なくとも連絡を取り合う関係だったと認めたのです」(ジャニーズに詳しい記者)

 そんな葵は、セクシーアイドルグループ・恵比寿★マスカッツの活動も行っており、出演しているバラエティ番組『マスカットナイト・フィーバー!!!』(テレビ東京)では、爆弾発言の機会も多いようだ。4月12日深夜放送回は「好みのタイプはド変態」と明かし、「足の裏をかじってくるような」「指も舐めてくるような……」と、生々しいプレイ内容を暴露していた。さらに、26日のオンエアーでも過激な発言が飛び出した。

「この日の対決企画で、マスカッツメンバーは番組MCのおぎやはぎ・小木博明が食いつくような過激コメントを次々と発していました。その中で葵は、1回戦から『夜中でも電話1本で駆けつけるよ』と小木を誘惑し、メンバーの黒沢美怜は『なんかよくわかんないですけど、こっちまで冷や汗かきましたね』と、感想を述べたんです。その後も葵は『私、すーっごく都合のいい女なの。だから、するだけしたらすぐ帰ってあげるね』『コートの下、裸で来ちゃった。もうね、あそこがね、“ジュンジュン”いってる』といった放送ギリギリトークを展開。最終的には『次は小木さんがいいな。気をつけるから』とも言い、自虐的な発言により対決企画の優勝を果たしました」(同)

 松本との記事については触れていないものの、「次は小木さん」との言葉に、MCのオアシズ・大久保佳代子は「ヒー! どういう意味でしょう?」とリアクション。これには番組のファンも「葵つかさ、開き直りすぎ」「松潤ネタガンガン出すね。松潤、見る目なかったな」と驚き、この内容を知った一部の嵐ファンは「悪ふざけがひどい」「匂わせを通り越して地雷化した」「葵つかさの売名、わかりやすすぎて笑える。自分で言ったらバレバレ」「おぎやはぎも、もう嵐の番組来ないで」などと、憤慨している。

 バラエティのノリとはいえ、暴走気味の言動が相次いでいる葵。今後も“松本連想ネタ”が続くのだろうか。

ネットカフェ内のオナニーやセックスは、公然わいせつ罪になり得る?

 ネットの掲示板などで、「彼女とネットカフェに行くんですが、セックスしても大丈夫ですか?」と質問する男性や、「オナニーしても問題ないですか?」といった男女からの質問を見かけます。セックスを企んでいる方は、個室でセックスという状況に興奮を覚えるのか、ホテルに行くお金をケチっているのかは不明ですが……。

◎ネットカフェでのオナニーは、公然わいせつ罪になり得る

 部屋に入ると、なんとなく自分だけの空間に思ってしまいがちですが、“個室”とはいってもネットカフェは“完全個室”ではなく、隣の部屋との区切りはあるものの、天井にはスペースがあるはずです。咳払いやいびき、おならやタバコを吐く音まで、とてもリアルに聞こえます。以前、隣の部屋にカップルが入ってきたときも、コソコソと話している会話が全部聞こえていたほどです。

※“完全個室”にしてしまうと風営法の適用対象になってしまうので、スペースを作り、風営法適用範囲外で24時間営業をするため天井にスペースを作っています。

 私自身、ネットカフェ利用時にふと思うことがあるのですが。ネットカフェ内の選択できる部屋のタイプは、靴を脱いでベタっと座れる「フラットシート」やリクライニングチェアが置いてある「リクライニングシート」が主流だと思います。店舗によって異なりますが、156cmの身長の私がフラットシートで立ち上がった時、隣の部屋との区切りがちょうど頭の先あたりになる店舗もあります。ということは、高身長の方でなくても、設置してあるクッションやリクライニングチェアを利用したら、余裕で覗けるのではないでしょうか(この場合、覗いている側も、迷惑防止条例の「卑猥な言動」に該当する可能性もあるようですが)。

 完全個室ではないということは、たとえばドアの隙間からセックスやオナニーが“見えてしまう”場合もあります。見せるつもりじゃなかったのに見られたり盗撮されてたら? 見たくもないのに目に入ってしまい、その方が通報したら、公然わいせつ罪の可能性もなきにしもあらず。犯罪になるから、という理由以外にもネットカフェで隣の部屋から、確実にオナニーをしているであろう息遣いが聞こえてきたら、気持ち悪いですからね。退出時に店員さんが掃除しているとはいえ、衛生面でもどうかと思います。

 オナニーしたいのであれば、ネットカフェではなく鍵付きドアの完全個室「個室ビデオ」へ。セックスは、開放的で喘ぎ放題のホテルへGO。

■大根 蘭/365日中365日、24時間中およそ8時間ほどエロいことを考えて生きている女でございます。

『ジョジョ』実写版、CGが「ショボすぎる」と苦笑の嵐! 山崎賢人ファンは「許せない」と怒り

 今夏公開の映画『ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 第一章』の新予告編が4月27日に解禁され、同作で重要な役割を果たす“スタンド”の映像も初公開されたが、ネット上では「ただの水」と愕然とされている。

 同映画は、漫画家・荒木飛呂彦による人気作『ジョジョの奇妙な冒険』(集英社)シリーズの第4部「ダイヤモンドは砕けない」を実写化。主人公・東方仗助を演じるのは山崎賢人、そのほか広瀬康一役に神木隆之介、虹村億泰役に真剣佑、空条承太郎役に伊勢谷友介、アンジェロ(片桐安十郎)役に山田孝之など、豪華キャストが集結している。

「同作では、主要な登場人物たちがスタンドを使ってバトルを繰り広げます。スタンドは生命エネルギーが具現化した能力であり、能力者にしか見えないという設定で、実写化でどのように表現されるのか注目を集めていました」(芸能ライター)

 今回映像が解禁されたスタンドは、アンジェロの“水分に混ざり他者の体内に侵入して攻撃する”アクア・ネックレスとみられる。しかし、予告動画を見たネットユーザーからは「悪い意味で予想通りの出来」と、批判的な声が寄せられている。

「特に原作ファンを中心に、『やっぱ実写のCGじゃ地味だな~』『スタンドってもっとカッコイイはず。これじゃあただの水!』『迫力がまったく感じられない。だからジョジョの実写化は無理だって言われてたのに』などと、酷評と苦笑が飛び交っています。そもそも期待していた人自体少なかった印象ですが、新予告公開を受けて『むしろよくここまでひどくできたな』『ジョジョのコントかな?』といった皮肉も続出中です」(同)

 また、ザワついているのは原作ファンだけではない。出演俳優のファンも「どうせ主演の山崎くんが叩かれるんだ……許せない」「神木くんの良さを生かせてない」「コケても出演者のせいにしないでほしい。企画が悪いんだから」など、悲壮感を漂わせている。

 すでに原作ファンと俳優ファンがネガティブな感情を抱いているとなると、果たしてどの層が映画館を訪れるのだろうか。

ユナイテッド航空:在米日本人の「もやもや感」~アジア人流血事件は人種差別か否か

日本でも繰り返し報じられている米国ユナイテッド航空のアジア人男性引き摺り下ろし事件。今回はこの件を通してアメリカに暮らすアジア人としての「差別」に関する体験や心情を書いてみたい。

All angles of Doctor dragged from United Airlines flight

◎事件の概要とタイムライン

4月9日(日)
イリノイ州のシカゴ・オヘア空港からケンタッキー州ルイヴィルに向うユナイテッド航空機内で「オーバーブッキング」により、4人の乗客がすでに搭乗済みの飛行機から降りて別便に振り替えるよう、ユナイテッド側から要請される。4人のうちのひとり、デイヴィッド・ダオ氏(69歳)が拒否し、最終的に3人の空港警察官により座席から無理矢理に引っ張り出され、そのまま通路を引き摺られていく。周辺の乗客が撮影したビデオを観ると、ダオ氏は大声で叫び、顔から流血していた。ビデオがネットにアップされ、ユナイテッドへの激しい非難が起こる。

4月10日(月)
ユナイテッドのCEOオスカー・ムニョスが事件の概要を記したEメールをユナイテッドの従業員に送付。その内容が公開され、スタッフ擁護であり、暴力行使や負傷したダオ氏への謝罪がないとして、さらなる批判が起こる。

4月11日(火)
前日のEメール批判を受け、ムニョスCEOが謝罪文を発表。文中、ダオ氏は氏名ではなく「強制的に排除された乗客」とのみ記される。

4月12日(水)
事件後に入院していたダオ氏が退院。

4月13日(木)
ダオ氏の弁護士と娘が記者会見。ダオ氏は引き摺り出された際に座席の肘掛けで頭部を打ち、脳震盪、鼻の骨折、前歯2本の欠損を起こしており、手術が必要であること、ユナイテッド航空を訴えることを発表。ユナイテッド側は11日の謝罪文に続き、さらなる謝罪声明を発表。文中でダオ氏は「ドクター・ダオ」と記されている(医師を含め博士号を持つ人物の敬称はMs./Miss/Mrs./Mr.ではなく、Dr.となる)。

◎人種差別?

 ショッキングなビデオが出回った後、ダオ氏がアジア系であったために「これは人種差別だ!」という声が多く聞かれた。「振替搭乗する乗客4人をコンピュータでランダムに選んだ結果、全員がアジア系だった」とユナイテッド側からの発表が報じられると、アメリカにおけるアジア系の人口比率は5.6%であることから「そんなはずはないだろう」と疑いの声が上がり、「人種差別」という批判はさらに高まった。

 SNSにはユナイテッド利用客による客室常務員への不満が多数書き込まれた。日本人を含むアジア系からは「アジア系の客には特に態度が酷い」の投稿があった。併せて「ユナイテッドには二度と乗らない」と宣言する声も多く見られた。CEOが最初の謝罪文を発表したのはこれが理由と思われる。2度目の謝罪は弁護士による記者会見および訴訟に備えてのものだろう。

 さらに、当初は乗客の急なキャンセルによる空席を防ぐためのオーバーブッキングと報じられたが、実はユナイテッドの乗務員4名を翌日の勤務のためにシカゴからルイヴィルに移動させる必要があってのことと分かり、これも批判された。

 「警察官はやり過ぎだが、協力しないタオ氏も悪い」という声も一部にはあった。件のフライトは日曜午後の便だったが振替便のフライトは月曜午後だった。そのためユナイテッドは、当日夜のホテル代とユナイテッドのみに使えるクーポン券400ドル分(1年間有効)で振替客を募ったが誰も名乗り出なかった。その後、クーポンを800ドルに増やしたが、やはり希望者は出なかった。そこでコンピュータ抽選で4人の乗客が選ばれ、そのうち3人は振替に同意したがダオ氏のみ拒否したため、最終的に警察官による強制排除となった。一連の騒動で便の出発は3時間遅れた。

 当初、ダオ氏は中国系と報じられたが、のちにベトナム出身と訂正された。ベトナム戦争によって1975年にボートでベトナムから米国に、同じく医師である妻と共に亡命。アメリカで5人の子をもうけ、うち4人が医師となっている。ダオ氏は引き摺り出される前に「私は医師だ。明日、仕事があるので飛行機から降りない」と言っており、「アジア系だと医者でもこの扱いか」という声もあった。

 当初はこのようにアジア系への差別であることが盛んに問われたが、やがて報道のポイントは暴力による強制排除の是非へと移った。アメリカは国土の広さから航空便の利用率が高く、オーバーブッキングも頻繁に起こる。現在は「今後、振替拒否者にどう対処するか」に関心が集まっている。

◎在米アジア人の「悶々」

 この件の数日前にはカリフォルニア州でAirBnBのアジア人拒絶事件があった。部屋をすでに予約済みだったアジア系アメリカ人の女性が現地到着寸前に部屋のオーナーから「アジア人である」ことを理由に部屋の貸し出しを拒否されていたのだ。こちらは女性とオーナーがやりとりしたテキスト・メッセージが残っており、アジア系への人種差別と断定され、オーナーはAirBnBから契約解除された。

Trump Supporter Cancels Asian Woman’s Airbnb Stay

 しかしユナイテッドの件がアジア系への差別行為であったか否かは誰にも証明できない。少なくとも筆者自身はビデオを観た瞬間に「アジア系以外なら、ここまではされないだろう」と思った。他の多くの在米アジア人も同様にそう思った。

 これはアメリカに住むアジア系としての体験からくる心情だ。アメリカ生まれのアジア系アメリカ人であろうが、アジア諸国から移民としてやってきた者であろうが、アメリカでは人種的マイノリティだ。かつ、出身国の違いも関係なく「アジア人」で十把一絡げにされる。極東内では複雑な関係にある日中韓もアメリカでは見分けられず、違いを主張すれば “whatever” (何であれ一緒だ)と言われてしまう。

 筆者はニューヨークというリベラルな多民族都市に暮していることもあり、直接的な差別――アジア人であるという理由で暴力を振るわれたり、アジア人を意味する蔑称を投げ付けられたり――といった経験はない。しかし日常生活の中で「もしかすると、今のは差別?」と思える体験には遭遇してしまう。そんなとき、人種差別と証明のしようはなく、「偶然の出来事かも……」と自分の中でうやむやに終らせざるを得ず、しかし、それは徐々に心の中に積もる。今では「私はこの国ではマイノリティなのだ」という断定がなされ、自身のアイデンティティの一部となっている。

 例えばドラッグストアやスーパーのレジ係が自分の前の客とは談笑していたのに自分には笑顔ひとつ見せない無愛想な態度であった場合。筆者は「私がアジア人だから?」と思ってしまう。同時に「いやいや、前の客とは顔見知りだったのかも」「そもそも、この人は基本的には無愛想な人なのかもしれないし」など、あれこれ考えを巡らせてしまう。レストランのウエイターがなかなか注文を取りにこない時も同様に「私たちがアジア人だから?」と思う一方、「忙しいだけかも……」と悶々とする。

 もう少し強烈な「もやもや」体験もある。以前、筆者がYMCAに勤めていた時のことだ。その日は誰も使っていなかったコンピュータ教室で一人で仕事をしていたところへ、他州からニューヨークの大学見学ツアーにやってきた高校生たちがオリエンテーションのためにドヤドヤと入ってきた。ツアーの担当者は筆者に「そのまま仕事を続けていいよ」と言った。

 高校生たちは席に着いたが、一人の白人の女子高生がつかつかと筆者に近づいた。筆者は空いていたイスを自分の真横に引き寄せて資料を積んでいたのだが、女子高生はまったくの無言で資料をイスから机に移し、イスを押して仲間のところへ戻った。彼女の分だけイスが足りなかったのだ。とっさのことで女子高生の行動の意味が分からず目を白黒させたのだが、後に考えついた可能性は3つ。女子高生が「アジア人を見下していた」「アジア系のいない地域に住んでおり、アジア人への対応が分からなかった」「アジア人が英語を話せるか分からなかった」。

 仮にアジア人に不慣れでも、もしくはこちらの英語に問題があったとしても、「イスを借りるね」とひとこと言えば済むことであり、女子高生には差別意識があったことを今なら断言できる。

◎アジア系へのステレオタイプ

 こうした差別行為は「アジア系は大人しい」「何をしても文句を言わない」というステレオタイプに基づいている。それは同時に「アジア系は犯罪を犯さない」という思い込みにも繋がる。以下はそれを物語る筆者の体験談だ。

 ある小さな店で買物をした際、筆者がまだレジ前にいるにもかかわらず、店員の女性がレジの中の大量の紙幣を取り出して数え始めた。カウンター越しに引ったくることが出来る距離だった。筆者がアジア系の女性でなければ(逆に言えば黒人男性であれば)、絶対に行わない行為だ。

 筆者が住むハーレムは黒人地区だが、タクシーの運転手は強盗を懸念して若い黒人男性客を避けたがる。代わりに筆者が歩道を歩いているだけで頻繁にクラクションを鳴らす。キャットコーリング(女性への冷やかし)ではなく、「タクシー強盗などやらない、安全な」アジア系女性に乗って欲しいのだ。

 他にもあるがこの辺で止めておこう。アメリカではそれぞれの人種にステレオタイプがあり、日常生活に反映される。

 念のため書き加えておくと、「人種差別の対象となっているマイノリティは差別を行わない」という理論は正しくない。差別意識は誰もが持つものであり、どのグループも差別意識を他のグループに対して抱く。例えば黒人は白人からの差別の対象ではあるが「アメリカ人」としてのアイデンティティを強く持ち、したがって移民であるヒスパニックやアジア系は下位に属すると考える者がいる。逆に社会的・経済的に成功した移民の中には「長年アメリカにいながら未だに成功できないのはなぜだ」と黒人を誹る者がいる。こうした差別意識とステレオタイプを防ぐのは子供の頃からの教育以外にないと筆者は考える。

 ちなみに事件当初はダオ氏をまったく擁護せず、謝罪もしなかったユナイテッドCEOのムニョスはメキシコからの移民夫婦のもと、9人兄弟のひとりとしてカリフォルニア州で生まれている。たとえ優秀であってもメキシコ移民の息子が航空会社のCEOに登り詰めるまでには相当な人種差別を体験しているはずだ。それでもムニョスは大企業CEOとしてマジョリティ側の視点で振る舞った。ムニョスCEOが今回の件を個人的にどう考えているかは不明だが、マイノリティも社会的立場が変われば行動も変わることの例である。

 ダオ氏を引き摺り出した3人の空港警察官は全員がラティーノもしくは黒人に見える。彼らは上からの指示に従って、単にダオ氏を「強制排除」しただけなのか。その際、ダオ氏がアジア系であったために「強制」の度合いが上がってしまったのか否か。イエスの場合、それは意識的だったのか、それとも無意識下だったのか。もしくは今回の件、人種差別の要素は全く無く、すべては偶然が悪いほうにのみ傾いてしまった結果だったのか。いずれにせよ、3人の警察官はすでに停職処分となっている。

 人種差別はかくも複雑、かつ根深い問題なのである。

(堂本かおる)

再現VTRみたい…アレンジがダサい、役者も演出もしょぼい!/『あなたのことはそれほど』第一話レビュー

『逃げるは恥だが役に立つ』『カルテット』と連続で話題作品を送り出してきたTBS火曜22時枠の今期連ドラは、『あなたのことはそれほど』です。はい、出ました不倫ドラマ。しかもダブル不倫。まあ確かにそこで描かれるのは二組の夫婦で、渡辺さんちの奥さんと有島さんちの旦那さんが何度もセックスするんで不倫なんですけど。コミックス1巻の表紙帯にも「底無しのW不倫」て惹句が躍るし。でもこの原作マンガは、読み返すたびにウッてなる恐ろしい作品(もう何もかもどうでもいいや~って虚無感に襲われます)で、ドロドロ不倫を面白がる系ではないんですけどね。

原作のウツポイント。愛されてないのに不倫相手を「運命の恋」だと信じる主人公には親友の忠告など一切響かない。その妻に実母の面影を重ね執着する男の愛し方がキモい。家庭に不満がないのにうっかり外でセックスしちゃう新米パパの油断と、不倫相手に大した恋愛感情はないうえ性欲や孤独感がセックスに直結してる感じもしない奇妙さ。冷静で思慮深く良き妻・良き母(というか良き人間)であるサレ妻の思考回路が全然読めない。地味に途中参戦する「ママ友」家庭は超鬱ですし。そんな読んでてツラくなる原作マンガが私は好きで、次巻が出るのをいつも楽しみにしているのですが、でも今回のドラマ化に期待は持てませんでした。

駅などに貼ってあるポスタービジュアル(メインキャラ4人と赤いリボンのデザイン)がまずダサい! いかにもコッテコテの不倫ドラマに仕上げる気満々なことが見る前から伝わります。配役もどういう都合なのか知りませんが明らかにミスマッチ。波瑠さんは陰キャなルックスの「不倫される妻」役の方が明らかに似合っているし、仲里依紗さんはヒロインの友人くらいのポジション(大政絢か黒川智花とチェンジ)が良いのでは? 無邪気で自己中心的でそこそこ可愛くてワガママなヒロインには、他に適役と言えるアラサーの女優さんがたくさんいると思うんですが(ex.石原さとみ、長澤まさみ、真木よう子etc)。ヒロインが夢中になるイケメン役に劇団EXILEの鈴木伸之というのも、あまりにも「いくえみ男子」をナメてるような……。

第一話の冒頭で確信しました。このドラマは「ダブル不倫とキモい夫」という素材を提供してもらっただけなんだと思います。ドラマはあくまでもドラマ作品、詳細を説明しなくても巧みなモノローグや会話や登場人物の視線で読者を揺さぶる原作のようには作らないと決めているに違いない。原作冒頭は初恋の男と再会した主人公が浮かれセックスでとばしまくるのですが、ドラマ第一話では時系列に沿ってヒロインが夫と出会い結婚するまでが長々と描かれました。これがまあ、ありきたりなエピソードの連発でとにかくつまらなかったのです……!!!!!

◎初恋相手との不倫セックスは「どうしようもなく幸せ!」

主な登場人物は、4人。波瑠が演じる主人公の渡辺美都(みつ)は、眼科クリニックで医療事務として働く20代後半の女性。彼女に一目惚れした朴訥で誠実なサラリーマン渡辺涼太(東出昌大)は、誰もが認める「いいひと」ですが、美都は涼太にときめきを覚えません。膣キュンしないわけですね。それでも優良物件なので妥協して交際し、占い師の「二番目に好きな相手と結婚すればうまくいく」という言葉を決め手に結婚。二番目どころか、好き度超低そうなんですけどね。夫のことをカースト下位の人間として見下している感じがするほどね。元カレに抜かされて十番目くらいだろ。

もう一組の夫婦は、美都の小中学校の同級生で初恋の相手である有島光軌(鈴木伸之)と有島麗華(仲里依紗)。光軌は中学時代から顔がカッコ良くて運動神経も良くモテるタイプ、高校からはそれを自覚したのかチャラくなり大学でもモテているというモテエリート。ただのサラリーマンですが。妻の麗華とは高校の同級生で、名前負けの地味顔で根暗な印象を与えがちな彼女に惹かれるものがあり交際、結婚。現在、妻は妊娠中という状況です。

第一話は、美都が友人の香子(大政絢)と一緒に友人の結婚披露宴と二次会に参加して「運命の人と結婚したーい」と嘯くところから始まり、「いいひと」涼太に好かれて付き合ってときめかないけど結婚して、そんなある夜に有島くんと偶然再会しハンバーガーショップ→バー→ラブホテルという急展開に美都が運命を感じて「どうしようもなく幸せ!」と膣キュンしまくるところでおしまい。そりゃ幸せですよね~。が、時系列で説明していく流れが退屈。また、ところどころに美都の中学時代の回想が入るのですが、これが失礼ながらバラエティ番組の再現VTRかな? っていうほどダサい出来栄えで衝撃を受けました。

しかもドラマ化で省かれた重要なシーンがあります。中学時代の初セックスです。美都は小6のときに転校してきた有島くんに一目惚れし、中学でもどんどん一方的な「好き」を募らせ目で追っていました(原作では有島くんがそれを気持ち悪がる描写があります)。ある晩、家に母親が男を連れ込んでいるため、公園で時間をつぶしていた美都と偶然会った有島くんはちょっと会話をし、さらに美都は(母と男が外出したのを見計らって)有島くんを自室に招き入れて……原作ではセックスするんですね。美都は一方的な恋愛感情で、有島くんは思春期の性的好奇心で。でもドラマでは、ヤろうとした有島くんを美都が思わず拒み、二人は何もヤらずじまいでした。キスシーンすらない。大好きな初恋の彼が、付き合ってはいないけど初セックスの相手である、ということが、美都が「有島くんとの運命」を信仰する大きな要因となってるのにもかかわらず、です。そりゃ中学生が「ヤリました」とわかるような描写を、地上波放送の連ドラに入れられないかもしれませんが、完全に省いたら二人の微妙な関係性がさっぱりわからなくなります。ただのクラスメイトじゃないですか、これ。

◎山崎育三郎が背負う期待

再現VTRもショックでしたが、仲里依紗が演じる本妻・麗華のキャラクターがもしかしたら原作と全然違って凡庸なフツーの女性なのかも……というところもショックでした。原作では、あからさまな不幸顔で描かれ、家庭の事情が複雑で高校生ながら家事を一通りこなし妹の面倒を見、アルバイトで生活費を稼ぎ貧乏家計を助けるアダルトチルドレン的な麗華。高校卒業後は役場に公務員として勤務する堅実なしっかり者(2巻の登場人物紹介では「結婚して専業主婦」となっていたが3巻の同欄でその記述がなくなり、4巻では「育児休暇中」にステータス変更されていた)。受動的に見えるルックスなのにしっかり者で主体的、クールで達観していて、モテるであろう夫を独占欲で縛りつけようともせず、しかし勘が鋭い女性です。有島くんは彼女にベタ惚れです。傍からは、「明るく爽やかなイケメンの夫と陰気で不美人な妻」の意外なカップルとして認識されている夫婦です。

しかし、登場時間は短かったものの、ドラマの麗華は思慮深さとか落ち着きとか陰気な第一印象とか、そういうものが一切なかったように思います。たとえば最初の登場シーンで、「焼肉? 誕生日はホテルで奮発って言ってたじゃない」と夫に不満を漏らすところ。“焼肉”はこの夫婦の重要なキーワードでして、高校時代に麗華がバイトしていた焼肉屋を有島はよく訪れていたんです。だから「また焼肉?」という意味……かもしれないのですが、麗華はそんなキャラクターだったかしら、と。もうひとつは、吉祥寺駅前で夫婦が待ち合わせをしていて、お互いを見つけ笑顔で大きく手を振りあうところ。付き合いたてのカップルか? まあ、原作とドラマは別物なのですから、キャラ設定も変更されている可能性はありますが、あの“デキた妻”は作品において非常に大切な存在のはず。フツーの妻で、説得力でるんでしょうか。

ところでいつも「棒」と揶揄されている東出昌大さんの演技が今回の役は「合ってる」「気持ち悪くていい」と好評ですが、確かに何を考えているのかサッパリわからない、闇を抱えた気持ち悪い人間の役は、抑揚のないしゃべりと無表情にマッチ。妻のスマホを盗み見たり、妻への執着が強すぎるところなどが「第二の冬彦さん!」と期待されているようですので、ドラマ制作側もそうした方向で話題になることを狙って作っているのかもしれませんね。そういえば「既婚者たちの恋愛が始まる!?」と煽る次回予告で、美都と有島くんが一泊二日不倫旅で泊まる温泉旅館が、『奪い愛、冬』で使われた熱海の旅館と同じでした。海の見えるヒノキの貸切露天風呂。なんかしょぼいです。

原作厨がうるさくてごめんなさいね。原作は「既婚者たちの恋愛」を描いてるわけじゃないというか、美都と有島くんの間に「恋愛」があるようには見えないんです。美都はガチ惚れだけど有島くんにとって彼女はちょっと可愛いだけのどうでもいい女。お互いを激しく求め合うような不倫じゃないところが現実的で素敵です。美都はイケメンに求愛されないし、イケメン2人に取り合われたりしないし、とりあえず浮かれてセックスするし、ありがちな純粋系ヒロインではありません。そのいかにも「バカ」な女としての描かれ方は、絶賛不倫中だった日本全国の女性読者の目を開かせる威力があるんじゃないでしょうか。つまりいくらでも面白く料理できる素材なのに、なんでこのアレンジなんでしょう?

「ダブル不倫」という題材だけをもらって、原作の乾いた雰囲気は全くない『あなたのことはそれほど』。第二話を見るのが憂鬱になるくらい、魅力を感じなかった初回75分(長っ!)でしたが、その中で一番「おっ!」と思ったのは、涼太の同僚で親友のポジションとして、山崎育三郎が出演していることでした。気鋭のインテリアデザイナーの役で、講演会とかに出ちゃう人気者。スタイリングも含めて、前の月9(『突然ですが、明日結婚します』)と同じ役で出てるのかと思うほど、そのまんまソックリな役でした! しかもその役、原作には登場しないドラマオリジナルですからね。陳腐で無難に進行しそうな不倫ドラマを引っ掻き回すキーパーソンになってくれたらめちゃくちゃうれしい!!!! 育三郎に期待!

(ドラマ班:下戸)

<そのほかのドラマレビューはこちら>

▼母になる

▼人は見た目が100パーセント

▼ボク、運命の人です。

「嵐ファンの苦情総数は千件以上」日テレ関係者が語る、伊藤綾子『news every.』降板劇の真相

 3月末に、レギュラー出演していた『news every.』(日本テレビ系)を降板したフリーアナウンサー・伊藤綾子。伊藤といえば、昨年7月発売の「女性セブン」(小学館)に、嵐・二宮和也との熱愛をスクープされ、“厳戒態勢”で愛を育んでいると報じられたが、それ以上に波紋を呼んだのが、“交際匂わせブログ”だった。

「記事がネットに広まるや否や、伊藤が自身のブログに、嵐のCDの一部が写りこんだ写真や、二宮が出演した映画の原作本、CM出演中の商品などの写真を大量に投稿していたことが発覚し、嵐ファンの間で物議を醸しました。炎上の原因は、交際自体より、この“交際匂わせブログ”だったといえます」(芸能ライター)

 嵐では、リーダーの大野智が、2015年に元タレントとの交際を報じられた際、一部マスコミの前で「もう会うことも一切ありません」と謝罪したが、二宮は報道について一切コメントをせず、一方の伊藤もまた、謝罪や説明はしていない。

「記事が出た当初、日テレ上層部とジャニーズ幹部で話し合いが行われたと聞いていますが、伊藤の『news every.』出演続投や降板について、ジャニーズサイドから一切注文はなかったとのこと。また局内でも、その時点では『降板させなくてもよいのでは』との意見があったといいます」(日テレ関係者)

 にもかかわらず、今回伊藤が降板したのは、「視聴者からのクレーム電話が後を絶たなかったから」(同)だという。

「局としては、二宮と伊藤の関係性を『自由恋愛の範疇』と捉えていたようですが、一部の嵐ファンから、『伊藤が出ている限り番組は見ない』『スポンサーに苦情を入れました』といった電話が、報道から3月末まで、ずっと入り続けていたそう。クレーム総数は千件を優に超え、結局は降板させることになったといいます」(同)

 こうして、7年にわたって出演し続けてきた『news every.』を去ることとなった伊藤。今後もしばらくは、二宮ファンの目に触れない場所でしか、アナウンサーとして活動することはできないのだろうか。

月9『貴族探偵』の凄まじい気迫を感じた初回、問題は相葉雅紀の「棒プレイボーイぶり」だけ

 慢性的な一桁視聴率に苦悩するフジテレビ月9ドラマチームが、起死回生の一打として放つ『貴族探偵』。4月17日の初回放送、平均視聴率は11.8%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)で、関係者はほっと胸を撫で下ろしたことだろう。突出して高い数字ではないが、爆死枠と呼ばれるようになって久しい月9枠の最近の視聴率は一桁台どころか6~8%をウロウロする状態で、前クールの『突然ですが、明日結婚します』は5.0%という歴代最低視聴率を記録。そんな前作と比べれば、非常に良い結果だといえる。貴族という非現実的な存在を浮き上がらせるセットの装飾には強いこだわりと意気込みを感じ、スタッフの気迫は十分伝わる。

 主人公は嵐・相葉雅紀が据えられているが、相葉が画面に登場したのは第一話の開始から10分以上が経過した頃だった。実質、物語の中心で語り部となるのは武井咲が演じる探偵だ。彼女の師匠の名探偵・井川遥(の亡霊……おそらく故人)や、権力にだけ従順なバカ刑事・生瀬勝久がレギュラー出演者であるほか、貴族である相葉の召使役に滝藤賢一(運転手。武道の達人でもある)、松重豊(執事)、中山美穂(メイド)が配されている。

 毎回どこかで事件が起き、武井(庶民探偵)と相葉(貴族探偵)が推理対決をする。といっても、相葉は自分で推理をしない、3人の召使たちが謎解きをする仕組みなのだが。事件解決モノ、探偵役が超富裕層、ファンタジックな設定が『富豪刑事』(テレビ朝日系)、『IQ246』(TBS系)、『謎解きはディナーの後で』(フジテレビ系)など様々な過去作を想起させると話題であるが、生瀬のコミカルなバカ刑事ぶりは『トリック』(テレビ朝日系)も彷彿とさせる。

 第一話のゲストは木南晴夏、内田朝陽、平山あやなどホリプロ勢で揃えていた。木南と武井といえば、ドロドロ不倫愛をコメディに昇華させた『せいせいするほど愛してる』(TBS系)にて、滝沢秀明の正妻と不倫相手を演じ大いに争ったことも記憶に新しいが、今回は友人関係。木南演じる大富豪のお嬢様の邸宅で殺人事件が起き、貴族探偵が登場して犯人を捜すというわかりやすいストーリーだった。テンポも良く、小ネタがいくつも挟まれて笑いを生む。相葉が主役ではあるものの、出ずっぱりではないため、相葉ファン以外の層も苦ではないだろう。これが、全面的に相葉推しのつくりであったら、視聴率の急降下は免れないところだったかもしれない。なにしろ、本作最大の問題は、相葉の演技だからだ。

 もともと演技力の評価が高い役者ではない相葉だが、今回は予告編の段階から恐ろしいほどの棒演技だとファンからさえ心配の声が漏れていた。懸念通り、滑舌の悪さからセリフが聞き取りづらく(たとえば「不可解な事件」というセリフ)、表情や立ち振る舞いが気品を感じさせるわけでもない。しかし見終えてみれば、このドラマだからアリなのだ、と納得させられた。今回は自然な演技をする必要がなく、無表情でも棒台詞でも問題ない。なぜなら浮世離れした貴族というキャラクターだからだ。プレイボーイらしく「美女とのアバンチュール」を愛し女性に優しい貴族探偵だが、等身大の大人の男性ではない年齢不詳のお坊ちゃんであるため、相葉の少年らしくもありおじさんらしくもある存在感に合っているのかもしれない。そしてメイド役の中山美穂もまた見事な棒演技で相殺してくれている。一話完結形式であり、「続きが気になる」仕様ではないため第二話の視聴率がどう出るかは予想しづらいが、大きく数字を下げることはないのではないか。

(犬咲マコト)

櫻井・亀梨・小山、『24時間テレビ』起用は「ジャニーズのゴリ押し」!? 日テレ関係者暴露

 4月15日、今年の『24時間テレビ 愛は地球を救う』(日本テレビ系)メインパーソナリティーが発表され、嵐・櫻井翔、KAT‐TUN・亀梨和也、NEWS・小山慶一郎が、グループの垣根を超えて共演することがわかった。一部ジャニーズファンの間では、熱愛スキャンダルに揺れる小山の起用に「なぜ?」と批判が巻き起こっているが、日テレ関係者が、メインパーソナリティー決定の舞台裏を明かしてくれた。

 昨年は、NEWSが7年ぶり、現体制である4人組になってからは初のメインパーソナリティーを務めた。今年も起用された小山は、2年連続で大役を担うこととなったが……。

「今年3月、小山は、放課後プリンセス候補生・太田希望の交際疑惑が浮上し、ファンの間で物議を醸しました。太田のSNSから、交際を匂わせるような画像が発掘されたり、ツーショット写真まで流出してしまい、小山への批判が噴出したんです。当初ジャニーズ事務所は、この事態を把握さえしていなかったようですが、4月4日発売の『週刊女性』(主婦と生活社)がこの件を記事にしたことで、ようやく炎上が発生していることに気付いたといいます」(週刊誌記者)

 そんな中、『24時間テレビ』のメインパーソナリティーに連続登板することが決定した小山。

 日テレ関係者は、「昨年、小山は日テレに“多大な貢献”をしたことから、スキャンダルの有無にかかわらず、大役を任せられるのはごく自然な流れだった」と語る。

「昨年、『24時間テレビ』放送の4日前、同番組内のスペシャルドラマ『盲目のヨシノリ先生~光を失って心が見えた~』に出演予定だった高畑裕太が、強姦致傷容疑で逮捕されるという前代未聞のトラブルが発生しました。高畑は、ドラマ出演だけでなく、番組パーソナリティーも務める予定だったため、番組の販促物は総取っ替えとなり、予定されていたコーナーも消滅するなど、制作サイドは阿鼻叫喚に。そんな中、急きょドラマでの高畑の代役に小山が抜てきされ務め上げました。」(前出・日テレ関係者)

 同ドラマの主演は、同じくメインパーソナリティーを務めた加藤シゲアキで、すでに撮影は終わっていたものの、土壇場で高畑出演シーンの撮り直しが行われた。

「『24時間テレビ』は日テレを代表する看板番組で、放送に貢献した出演タレントは、向こう1年ほどは、日テレ側から“手厚く扱われる”ことになっています。小山が今年再び抜てきされたのは、『昨年のトラブル解決に尽力してくれた』という事情があるからなんです。ただ、当初日テレ側には、『嵐または現在活動休止中のKAT‐TUNなどを今年のメインにしたい』といったプランもあり、『ジャニーズキャスター揃い踏み』プランは、むしろジャニーズサイドのゴリ押しだったといえます」(同)

 果たして3人の共演により、日テレ側は恩恵を受けることができるのだろうか。

色褪せない! アラサーにとって懐かしのレジェンドAV女優たち

人は17歳の時に聞いた曲を一生聴き続けると言います。17歳近辺を振り返ってみると、音楽だけではなく、ありとあらゆる価値観の土台がこの時期に固まりつつあったような気がします。

多感な時期のことをいろいろと思い出していたら、昔、観ていた懐かしいAVを見返してみたくなりました。音楽と一緒で、多感な時期に観ていたAVは今も覚えているんです。そこで今回は、現アラサー・アラレが思春期時代に活躍した懐かしいAV女優をご紹介したいと思います。

◎デビュー作から凄かった! 女優やタレント業でも活躍中の蒼井そら

まずは、AV女優だけではなく、タレントとしても幅広く活躍している蒼井そら。バラエティ番組やテレビドラマなどにも出演し、AV女優と知らずにファンになっている人も多いようです。他のAV女優に比べると、知名度は飛びぬけており、中国、韓国、タイで実施した国際世論調査「知っている日本人の名前」では、中国で3位、タイで2位にランクインしています。

蒼井そらの魅力は、ロリフェイスなのにGカップ巨乳という、可愛らしさとエロさを兼ね備えた容姿と、高い演技力にあると言えます。セックスに対しても自由奔放で、デビュー作で、すでに撮影を楽しんでいるような余裕を感じ取ることができました。改めてデビュー時のAVを見ると、大物女優の片鱗を随所で垣間見せていたことがわかります。

もともと、演技がうまいAV女優でしたが、タレント活動を経て、さらに磨きがかかっていきます。ドラマ仕立ての作品の場合、AV女優の大根役者っぷりが気になってしまって、ストーリーに感情移入できなくなることがあるのですが、蒼井そらが演じるとスムーズにストーリーに入っていけるんです。

2011年以降、新作は発売されておりませんが、引退したわけではないので、発表される日を心待ちにしています。

◎松浦亜弥に激似!? アイドル並に可愛い紋舞らん

次にご紹介するのは、当時のトップアイドル・松浦亜弥に似ていると言われていた紋舞らんです。今回、この記事を書くにあたり、10数年ぶりに思い出したAV女優です。「モンブラン」というインパクトの強い名前を見た瞬間にいろいろなことを一気に思い出して懐かしい気持ちになりました。

近年では、アイドルがAV女優になることもあれば、その逆もしかり。外見的な美貌もアイドルとAV女優に大差ありませんし、最近はアイドルに似ているAV女優も多く存在しています。しかし、我々アラサーの青春時代は今と少し違いました。アイドルはアイドルだったし、AV女優はAV女優だったんです。

そんな中、彗星の如く現れたのが紋舞らん。当時、人気絶頂だったあやや似のAV女優だなんて人気が出ないわけがありません。本家を意識したコスプレを披露する「あややコス」というAVが5作品発売されていることからも、当時のあややと紋舞らんの人気が伺えます。

プレイ内容は結構ハードなものが多い印象でした。「あんなに可愛いアイドルフェイスの子がこんなことまでやるの!?」というギャップが人気の秘訣だったのかもしれませね。

◎活動期間はわずか10ヵ月なのに伝説になった白石ひより

最後は、アラレが「好きなAV女優は?」と聞かれたら必ず名前を挙げる、白石ひよりです。2002年11月にデビュー作が発売され、2003年9月には引退しているので、AV女優として活動していたのはわずか10カ月間だったようです。たった10カ月の活動にも関わらず、アラレを含め、いまだ多くのファンを惹きつけてやまない白石ひより。大人気だった2003年に引退してしまったため「伝説」と呼ばれるAV女優のひとりになりました。人気を裏付けるように、引退後も再編集されたDVDが次々と発売されています。

アラレが白石ひよりを好きな理由……それは、何年経っても初めて白石ひよりのAVを見た時の興奮が忘れられないからでしょう。白石ひよりのAVを観る前に、ほんの少しだけ観たAVに出演していた女優と男優は、当時まだ10代だったアラレからすると、おじさんとおばさん(失礼)で、親のセックスを観てしまったかのような気持ち悪さがありました。そこまでは言い過ぎかもしれないですけど、あまりキレイなものでもなく、嫌悪感だけしか残らなったのです。

しかし、白石ひよりはアラレと同世代です。先にご紹介した蒼井そらや紋舞らんも同世代ではありますが、AVを観た順番で言えば白石ひよりのAVが一番先です。自分と年齢が近く、素朴な美少女の淫らな姿を初めて見た時の衝撃はすさまじいものがありました。白く華奢な腰を騎乗位で、ぎこちなくも一生懸命動かしている姿が今でも鮮明に目に浮かびます。

白石ひよりについては、アラレの個人的な思い出フィルターでさらに美化されて好きな節はありますが……美巨乳だし、喋り方も感じ方も可愛いし、これから初めて白石ひよりの作品を見るという方もきっと気に入ると思います! 伝説のAV女優ですから、ぜひチェックしてみてくださいね!

◎おわりに

アラサー世代には懐かしいAV女優をご紹介いたしましたが、知っている女優はいましたか? 偶然にも、3人ともデビューしたのは2002年。もう15年も前にデビューした女優たちなんですね~。古い作品ではありますが、レジェンドAV女優たちの作品はマストチェックですよ! 観たことがある方は懐かしさに浸り、観たことがない方はこの機会にレジェンドAV女優たちのAVをチェックしてみてはいかがでしょうか?

■アラレ/年間3,650本のAVを観る独身アラサー。東京某区在住。好きな言葉は有給休暇。2014年、日課のオナニー中に「女性向けアダルトサイトの運営」を閃きsugirl(シュガール)を開設。思春期から男性向けAVを観まくっていた経験を活かし、女性も楽しめる動画を厳選して公開中。

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