「最近まで悩んでいた」故・松方弘樹さんが晩年に抱えた金銭問題とは……

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『松方弘樹の世界を釣った日々』(宝島社)

『仁義なき戦い』シリーズなどで活躍した俳優の松方弘樹が21日、脳リンパ腫のため死去した。享年74。昨年2月に体調不良を訴え、入院していた。

 松方といえば、数々のヤクザ映画に主演したコワモテのイメージがある一方、『天才・たけしの元気が出るテレビ!!』(日本テレビ系)などではちゃめっ気あふれる素顔ものぞかせていた。趣味はマグロ釣りで、300キロ以上の巨大マグロを幾度となく釣り上げた。

 酒席での“豪快伝説”も数知れず。松方を知る人物は「彼の財布は“立つ”ことで有名だった。銀座のクラブを何軒もハシゴして、1日に1,000万円以上使うことなんてザラ。昔はカード払いなんてなかったから、彼は常に大量の札束を持ち歩いていた。遊び方も含めて、昭和の大スターだった」と惜しむ。

 一方で近年は、その金をめぐってトラブルも抱えていた。松方は2011年に長年所属したバーニングプロダクションを退社し、独立。表向きは円満退社ということになっているが、実際は「バーニングの周防郁雄社長との間で金銭問題を抱えていたようだ。当時、周防氏が『烈火の如く怒っている』という話を聞いたことがある。バーニング退社後、松方さんの露出は目に見えて減少。業界では『干された』とウワサされ、本人も最近まで悩んでいた」(事情通)という。

 周防社長との確執が死期を早めたとは言わないが、最期まで波乱万丈の人生を歩んだようだ。

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