『半沢直樹』続編実現に向け、菅野美穂主演『砂の塔』を“成功”で終わらせたいTBS

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 放送開始から低調だった菅野美穂主演の『砂の塔~知りすぎた隣人』(TBS系/金曜午後10時~)が、回復の兆しを見せている。

 同ドラマは、初回9.8%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)でスタート。第2話は9.6%、第3話では8.6%と下降し、第4話も9.5%で、4週連続1ケタ台と伸び悩んだ。ところが、第5話で10.1%と初めて2ケタに乗せると、第6話も10.1%を記録し、上昇気配だ。

 当初は、「松嶋菜々子が怖すぎる」「岩田剛典(EXILE、3代目J Soul Brothers)の演技があまりにも棒すぎ」などといったバッシングも多かったが、ここにきて、巻き返しを図ってきた。この先、終盤でさらに盛り返すことができれば、なんとか全話平均は2ケタ台をキープできる可能性が出てきた。

 TBSには、同ドラマをなんとしても“成功”で終わらせたい事情がある。その理由は、菅野の夫・堺雅人を引っ張り出すためだ。

 堺が主演した同局の『半沢直樹』は、全話平均28.7%、最終回で42.2%の驚異的な視聴率をマーク。平成のドラマ史に、しっかりその名を刻んだ。TBSは当初から、その続編を切望していたが、当の堺がなかなか首を縦に振らない状況が続いた後、NHK大河ドラマ『真田丸』の撮影に突入してしまった。

「堺側は役のイメージがつきすぎることを嫌ってか、TBSのオファーを受けていません。そこで、TBSは妻の菅野を主演にしたドラマを制作し、堺のご機嫌を伺う作戦に出たのです。ただし、菅野が気分よく撮影を終えるのが絶対条件。その意味でも、『砂の塔』は、なんとしても2ケタを死守したいわけです」(テレビ制作関係者)

 堺が主演するNHK大河ドラマ『真田丸』は、20日放送の第42話までの平均で16.8%と絶好調で、12年以降の大河で最高視聴率となるのは確実。地上波より2時間早く放送されているBSプレミアムの視聴率も5%前後取っており、好調だ。『真田丸』はすでに10月27日にクランクアップし、今こそ、TBSが堺に再アタックする絶好のチャンス。堺の次なる仕事は映画に内定しているようだが、果たしてTBSの3年越しのラブコールは実るのか?
(文=田中七男)

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