たった8分で人生が変わった――NHK『アナザーストーリーズ』が描く、マンザイブームの“真実”
<p>「俺にとっては、一番大きいテレビの転換期。リアルタイムで目撃したもので、あれ以上大きなものは、あれ以降起きてない」</p> <p> 爆笑問題の太田光がそう証言するのが、『THE MANZAI』に引き起こされた1980年のマンザイブームだ。その1年にスポットを当てたのが、5月4日に放送された(再放送は5月10日)『アナザーストーリーズ 運命の分岐点』(NHK BSプレミアム)の「MANZAI1980 笑いの革命児たち」だ。</p> <p>『アナザーストーリーズ』は真木よう子をナビゲーターに、「ダイアナ妃の事故死」「ベルリンの壁崩壊」「ビートルズ来日」など、歴史上の大きなトピックスを取り上げるドキュメンタリー番組だ。この番組の大きな特徴は「マルチアングルドキュメンタリー」をうたっているという点。ひとつの事柄には、たくさんの人々が関わっている。そのさまざまな“視点”をマルチアングルのようにひもとくことで、これまで伝えられてきた物語とはまた別の物語が浮かび上がってくるというものだ。</p>