吉田沙保里CDは“珍盤”殿堂入りなるか? アスリート歌手の歴史から考察
『目を覚ませ』(avex trax)
レスリング女子五輪3連覇中の吉田沙保里が歌手デビューすることを発表し、話題を呼んでいる。今回リリースするシングル「目を覚ませ」(avex trax)は、TBSの石井大裕アナウンサーと同局に勤務する兄の石井大貴によるユニット「Well stone bros.」とのコラボ作品で、9月1日にYouTubeに公開されたMVでは、強くたくましいイメージとは裏腹に、素朴で優しい歌声を聴かせている。
アスリートがCDデビューするのは、過去にもいくつか例があった。1982年には当時、プロ野球・読売ジャイアンツの新星として絶大な人気を誇っていた原辰徳が、シングル「どこまでも愛」とアルバム『サムシング』を発売している。『サムシング』の作家陣には、吉田拓郎、長渕剛、沢田研二、弾厚作(加山雄三)とそうそうたるメンツが名を連ねており、時代が透けて見える珍盤として、今も好事家たちから人気だ。