外国人観光客も通行人も参加者も怒った! 秋葉原「巨大流しそうめんイベント」のシラケぶり

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 イベントは盛り上がったのかもしれないが、通行人にはまるで「?」だったのが、6月21日、ベルサール秋葉原でのイベント。キリンビールが開催した「巨大流しそうめんイベント」は、連続して流しそうめんをキャッチした人数の最多記録を狙うもので、昨年10月に長崎県で達成された110人を超える120人が参加。ここにゲストとしてダチョウ倶楽部の3人も加わった。

 しかし、日曜日の秋葉原は観光客の外国人で溢れており、黄色く目立つ巨大なセットに足を止める人も少なくなかった。しかし、「流しそうめん」自体も分からない上、このイベントは通りがかって見ただけでは何をしているのかわからない様相で、これには日本人の野次馬からも「何やってるのかわからないぞ」という声があった。それもそのはず、イベントはあくまで参加者とマスコミに向けたもので、通りに面したオープンスペースで開催していても、ずらり並んだスタンドカメラマンがイベントを覆い隠していた。

 そのためイベント関係者や警備員が出てきて、足を止めて見ていた通行人に「立ち止まって見学しないでください」と注意。たしかに現場には「撮影禁止 立ち止まらないでください」という看板はあったが、敷地内ならともかく自由に通行できる通りの人々にまでそれを強要したため、野次馬からは「だったらよそでやれよ!」という反論があった。

「人に見せたくないならスタジオでやるべき。通りでやっておいて見るなというのはおかしいじゃないか」と通行人。

 また、外国人たちは注意されても言葉がわからず、ちょっとした押し問答にも発展。22歳のカナダ人男性は「何をやっていたかは、まったくわからなかったけど、いきなり怒鳴られて驚いた」と両手を広げた。

 さらにイベント自体も大失敗。3度目の挑戦で合計123人がそうめんの連続キャッチに成功したが、審査員からはダチョウ倶楽部の肥後克広がそうめんの麺をカップに救い上げていないことを指摘して、結果は無効に。「ちゃんと記録を作ろうと参加したのに、余計なタレントのせいでダメになった」と、ムッとした参加者もいた。

 キリンビールは自社のビールを宣伝するため「ワイワイは、うまい!」というキャッチフレーズを掲げ、ダチョウ倶楽部も「ワイワイやろうよ」と叫んでいたが、呼んだタレントの失態で記録は作れず、野次馬とのトラブルで、はたから見れば、とても盛り上がったようには見えなかった。
(文=ハイセーヤスダ)

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