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おじさんになったポップアイコン・小沢健二、突如活動再開の裏に何がある?

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「流動体について」(Universal Music)

 先月24日放送の『ミュージックステーション』(テレビ朝日系)に、シンガー・ソングライターの小沢健二が20年ぶりに出演した。番組では、同22日に発売した19年ぶりのシングル「流動体について」と代表曲「ぼくらが旅に出る理由」を披露したが、そのときの小沢のビジュアルが話題を集めているのだ。

「“渋谷系のプリンス”と呼ばれた小沢も現在48歳。とはいえ、テレビに映る小沢はハゲていたわけでもないし、太っていたわけでもなく、むしろ同世代の一般男性に比べれば経年劣化は少ないほうだったかもしれません。ただ、かつてのような童顔の王子様然としたオーラはすっかり消え失せ、ただの中年男性にしか見えなかったことが、往年のファンだった視聴者をザワつかせていました。3年前にも『笑っていいとも!』(フジテレビ系、現在は終了)にも出演したことがありましたが、今回はX JAPANやHKT48、EXILE THE SECONDらのゲストが居並ぶ中、カーディガンとシャツにジーンズという普段着っぽいファッションだった小沢は、芸能人の中に紛れ込んだ一般人のようでした」(音楽ライター)

 小沢といえば、1990年代半ばの全盛期には『NHK紅白歌合戦』に出場する一方、当時流行した渋谷系ムーブメントでは中心的な役割を果たすなど、幅広い支持を得ていたカリスマ的アーティストだった。だが、90年代後半になるとメディアへの露出が途絶え、活動の拠点を米国に移すも音楽活動は次第に尻すぼみとなり、2000年代半ば以降は引退状態にあった。10年からは散発的にコンサートツアーも行っているが、本格的な活動とは言い難かった。

 そんな小沢が19年ぶりにシングルを発表するだけでなく、かつてはあれほど嫌っていたメディアにも出演。Mステ出演時には、「FUJI ROCK FESTIVAL ’17」ヘの出演もサプライズ発表するなど、いつになく積極的な活動を行う背景には何があるのか。

「やはり経済的な事情が大きいのではないでしょうか。隠遁状態にあった時期の主な収入源はカラオケ印税などであったと思いますが、それだけでは生活を賄えなくなったのでは。小沢は09年に米国人写真家と結婚して、2人の子どもをもうけていますからね。小沢のファン層は主に40代以上なのですが、表舞台に復帰して彼らにCDを売って、コンサートに来てもらわなければならない。そして願わくば、若い世代の新しいファン層も獲得したいという思惑もあるのでしょう。新曲は疾走感あふれるポップな曲調で、全盛期を思わせる出来映えです。しかし、しばらくぶりに姿を見せた渋谷系のプリンスが年相応の中年男になっていたというのは、ファンにしてみれば違和感のほうが大きいような気がします。また、若い世代にとっては、たたのオジサンがキラキラした往年のヒット曲を歌う姿を奇異に感じてしまうのではないでしょうか」(同)

 幸い、小沢のニューシングルは大手CDショップで大きく扱われたり、一部のネットショップで売り切れになったりするなど、現在のところ好調のようである。この勢いがどこまで続くのか、注目したいところだ。

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