「映画」の記事一覧(5 / 35ページ)

現場で国会議員を一喝! “ケンカ最強”故・渡瀬恒彦さんの知られざる武勇伝

<p> 人気俳優の渡瀬恒彦さんが3月14日、胆のうがんによる多臓器不全のため、都内の病院で死去した。72歳だった。4月スタートのテレビ朝日系ドラマ『警視庁捜査一課9係』に出演予定だったが、所属事務所の発表では、2月中ごろ左肺に気胸を発症し、入院治療していたという。</p>

<p>「2015年の秋に、胆のうがんで闘病中であることを告白しましたが、ドラマの撮影現場で、闘病の話は一切しなかったそうです。撮影の合間に、病院に通っているほどだったのに……」とは、渡瀬を長く取材してきたベテラン芸能リポーターの話。</p>

<p> 過去、車が横転するシーンでもスタントマンに頼らず自分で演じきったなど、武勇伝は数知れず。弱さを見せない“男の中の男”として知られていた。</p>

セーフティネットが取り外された恐怖の現実世界! 下流層の叫び『わたしは、ダニエル・ブレイク』

<p> 今の日本でどれだけの人が飢えで亡くなっているのか? 気になってネット検索してみた。21世紀に入ってからも毎年50人前後の人たちが食糧の不足のために亡くなっている。生活保護の申請が認められなかった人、もしくは生活保護を受けることを拒んだ人たちだ。外部との交流を断ち、生きる気力を失って自宅で亡くなるケースが多い。栄養失調が原因で亡くなった人も合わせると、毎年2,000人近くの人たちが亡くなっている。2016年のカンヌ映画祭パルムドール(最高賞)を受賞したイギリス映画『わたしは、ダニエル・ブレイク』を観ながら、生活保護受給者への締め付けが厳しくなっている日本も他人事ではない恐ろしさを感じた。</p>

<p>『わたしは、ダニエル・ブレイク』は社会派映画の巨匠ケン・ローチ監督の作品。常に労働者階級の立場から映画を撮り続けてきたケン・ローチ監督は前作『ジミー、野を駆ける伝説』(14)を最後に引退するはずだったが、社会格差がますます進む母国の現状を放っておくことができず、引退を撤回して本作を撮り上げた。80歳になる大ベテラン監督の不条理な社会への怒りと人生の酸いも甘みも噛み分けた男ならではの温かみが込められた作品だ。</p>

「視聴者をバカだと思っている表れ」!?“『アナ雪』台無し事件”に見るフジテレビの末期度

<p>「まさに、フジテレビの末期度を象徴するかのような“事件”でしたね。こういった押し付けがましい無自覚さは、『フジテレ be with you.』という局のキャッチコピーにも表れています」(テレビ誌記者)</p>

<p> フジは4日夜9時から、大ヒットしたディズニー映画『アナと雪の女王』のノーカット版を地上波初放送。平均視聴率は19.7%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)と、キー局の映画放送として年内首位を記録した。</p>

<p> 同局では、同日夕方6時からの音楽番組『MUSIC FAIR』の出演者が同映画主題歌「レット・イット・ゴー~ありのままで~」を歌唱したほか、6時半から2時間半にわたる事前番組『アナ雪が100倍楽しくなる!!ディズ</p>

もののけと肉体関係を結ぶという至高の背徳感! 小泉八雲の世界を実写化した官能ホラー『雪女』

<p> 人間ならざる美女と出逢った若者の心に刻み込まれた死への恐怖心と背徳的な性欲とがもたらした奇妙なラブストーリー。ラフカディオ・ハーンこと小泉八雲が書き残した『怪談』の中の一編『雪女』は、エロス&タナトスに彩られた珠玉のエピソードだ。ギリシャで生まれ、アイルランドで育った小泉八雲は日本での質素な生活を愛し、妻・節子に日本の昔話を語らせることで『怪談』を書き上げた。『アラビアンナイト』の語り部・シェヘラザードのように、節子は夜ごと艶かしく日本に言い伝わる不思議な物語を夫・八雲に語って聞かせていたのだろうか。杉野希妃監督&主演作『雪女』は“もののけ”と人間との禁断の愛を官能シーンを交えながら描いている。</p>

<p> 小泉八雲が書き伝えた掌編『雪女』をベースに、杉野監督は独自の解釈を加え、上映時間96分の長編映画に仕立ててみせた。時代設定は明確にしていないが、昭和時代を思わせるのどかな山村が舞台だ。若い猟師の巳之吉(青木崇高)は仲間の茂吉(佐野史郎)と冬山へ猟に出たが、激しい吹雪に遭い、狭い小屋で夜を明かすことになる。夜更けに目が覚めた巳之吉は茂吉の上にひとりの女が覆い被さり、茂吉の命を吸い取る瞬間を目撃してしまう。白装束姿の女は雪女(杉野希妃)だった。巳之吉が恐ろしさのあまり身動きできずにいると、雪女は「このことは誰にもしゃべるな。もし、しゃべったら、お前の命を奪う」と言い残して姿を消す。巳之吉は恐怖心と共に、この世のものと思えない雪女の美しさが忘れられなくなる。それから1年後、巳之吉は山道で迷っている若い娘・ユキ(杉野2役)と出逢う。ユキが雪女とそっくりなことに巳之吉は驚くが、巳之吉は母親(宮崎美子)が待つ我が家へとユキを案内する。母親はひとり者の息子が若い娘を連れてきたことに大喜びした。</p>

スポンサータブー? メディア側の過剰な自粛? 多国籍企業を告発した映画の公開に垂れ込む暗雲

<p> スポンサータブーに抵触するのか、それともメディア側の過剰な自粛(萎縮)なのか。国際的な評価を得ている名監督の力作が日本での劇場公開を控え、宣伝活動に悩まされている。ボスニア紛争を題材にした『ノー・マンズ・ランド』(01)などで知られるダニス・タノヴィッチ監督が2014年に完成させた『汚れたミルク/あるセールスマンの告発』がその問題の渦中にある作品だ。大手グローバル企業がパキスタンで粉ミルクを販売したところ、不衛生な水で溶いた粉ミルクを飲んだ乳幼児たちが次々と死亡しているという実話を題材にした社会派ドラマ。予告編やチラシなどには企業名は出ていないが、映画本編を観るとモデルとなっている大手グローバル企業がどこか分かるため、乳製品や食品関係のCMが多いテレビやラジオでは『汚れたミルク』が紹介されないという事態となっている。</p>

<p> パキスタンを舞台にした『汚れたミルク』の主人公は、超有名グローバル企業に勤めることになったひとりのセールスマン。1994年、国産の医薬品を地道にセールスしていたアヤン(イムラン・ハシュミ)だったが、妻ザイナブ(ギータンジャリ)に勧められて世界的に有名な大企業への転職に成功する。アヤンは上司の指示に従い、病院の医者たちからお墨付きをもらう形で粉ミルクの営業に尽力する。医者や看護士への贈り物を欠かさないアヤンは病院で気に入られ、粉ミルクは飛ぶように売れていく。大企業に就職でき、経済的にも豊かになり、子宝にも恵まれたアヤン一家は幸せいっぱいだった。ところが1997年、アヤンは自分が売った粉ミルクが招いた惨状を知ることになる。スラム街で暮らす貧民層の母親たちは水道設備の整っていない不衛生な環境で粉ミルクを作り、赤ちゃんに飲ませていた。母乳で育った赤ちゃんに比べ、粉ミルクで育った赤ちゃんには免疫力がなく、痩せ細って次々と死んでいく。衝撃を受けたアヤンは職場を辞め、ドイツのテレビ局でこの問題を訴えようとする。番組が放送されれば、アヤンは英雄として帰国できるはずだったが──。<br />
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「嫁は感激してますけど……」“元アウトローのカリスマ”瓜田純士が大ヒットアニメ『君の名は。』をメッタ斬り!

<p> 短気で素直な元ヤクザに無理やり話題作を鑑賞させ、その喜怒哀楽を観察する実験企画。『HiGH&LOW THE MOVIE』に退屈し、『おそ松さん』を嫌悪し、『この世界の片隅に』を大絶賛した“元アウトローのカリスマ”こと作家の瓜田純士(37)だが、果たしてこの青春アニメには、いかなる反応を見せるのか?――世界の興収累計で日本映画最大のヒット作となり、今なお国内外でロングラン上映を続けている『君の名は。』が、今回のお題だ!</p>

<p> 昨年8月に封切られ、社会現象を巻き起こした新海誠監督の『君の名は。』。アジアやヨーロッパの各国でも続々と公開され、日本を含む全世界興行収入は約337億円を突破(1月8日時点)。日本映画の中で世界一売れた作品となった。<br />
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佐々木希のヘタすぎる公開アフレコに「篠田麻里子の二の舞い」を危惧する声

佐々木希のヘタすぎる公開アフレコに「篠田麻里子の二の舞い」を危惧する声の画像1

 2月16日映画『キングコング:髑髏島の巨神』(3月25日公開予定)の日本語吹き替えを担当するミュージシャンのGACKTと女優の佐々木希が、都内のスタジオで公開アフレコを披露した。

「佐々木は『吹き替えは初めての経験で、このように(マスコミの)みなさんの前ですることも初めてなので、今からドキドキしていますが、頑張ります』と最初から緊張しまくり。案の定、アフレコが始まると、何度もセリフをトチり『間違えました。すみません! 本当にすみません!』『う~、緊張する~。ごめんなさい』と繰り返し謝罪し、パニック状態に陥っていました。そのたびにGACKTから『今のもう1回やろうか』『かわいいね~』とフォローされていましたが、現場にはグダグダな空気が漂っていましたね」(芸能記者)

 佐々木といえば、ルックスの良さは誰もが認めるところだが、女優としてはドラマや映画に出演するたびに“棒演技”ぶりが話題となっている。そのため、このアフレコ映像を見た人たちは大いに心配になったようで、中には吹き替えが黒歴史化した元AKB48・篠田麻里子の二の舞いになることを危惧する声まで噴出している。

「篠田は2012年にハリウッド映画『TIME/タイム』の吹き替えを務めているのですが、マンガ家の相原コージ氏が『ヒロインの吹き替えが酷すぎて気になって面白さ半減』とTwitterで苦言を呈したことで、ネット上では酷評祭りに。さらに、大手レンタル店で貼られた『日本語吹き替えが最悪』というPOPも話題となり、篠田の棒演技ぶりがクローズアップされてしまいました」(映画ライター)

 とはいえ、芸能人の声優起用は“客寄せパンダ”的な意味合いが強い。本職の声優に劣るのは当然で、むしろ責任は起用した製作側にありそう。しかし、佐々木の売りはあくまでも顔面。彼女の声の演技が集客に結び付くのか、甚だ疑問だが……。

日本人専門歓楽街タニヤ通りで生きる女と男の物語 『バンコクナイツ』に見る楽園のリアルな内情!!

<p> 女、ドラッグ、拳銃……。男が欲しいものは、そこへ行けばすべて手に入るという。タイの首都バンコクは、自国に息苦しさを感じている男たちを否応なく惹き付ける魔力に溢れている。日本人専門の歓楽街タニヤ通りに繰り出せば、日本語の看板と妖しいネオンがきらめいている。店のドアを開くと、甘い匂いを漂わせたセクシーな美女たちがひな壇にずらりと並び、指名されるのを待っている。男たちの脳内物質を刺激して止まない、そんな夜の歓楽街へとカメラはごく自然に入っていく。そして、男と女の出逢いと別れのドラマをカメラは映し出す。富田克也監督ら空族によるインディペンデント映画『バンコクナイツ』は、日本映画でありながら今まで描かれることのなかったタイの内情とバンコクに集まる人々の心情を赤裸々に描き出していく。</p>

<p> 富田監督は前作『サウダーヂ』(11)で自身の故郷・甲府を舞台に、地方都市で暮らす肉体労働者や外国からの移民たちのシビアな日常を描き、国際的な評価を得た。『サウダーヂ』に出てきた人々は働いても働いても楽にならない生活に疲れ、楽園に旅立つことを夢想する。そんな彼らの楽園願望を叶えてくれる先が、“ほほえみの国”タイだった。構想10年、製作に4年を要し、映像制作集団・空族を支援するファンから集まったクラウドファンディングで完成したインディペンデント大作が『バンコクナイツ』だ。この世界に楽園は存在するのか? そんな楽園での暮らしはどんなものなのか? レオナルド・ディカプリオ主演作『ザ・ビーチ』(00)とは異なるリアルな楽園像を空族は追い求めていく。</p>

<p> 上映時間182分という長尺ながら、物語はシンプルさを極めている。日本人男性がタイの女性と恋に堕ち、楽園を目指すというものだ。バンコクのタニヤ通りで働くラック(スベンジャ・ポンコン)はお店でNo.1の人気嬢。裏パーティーに呼ばれたラックは、そこでかつて恋人だったオザワ(富田克也)と再会。元自衛官のオザワはバンコクに出てきたばかりのラックと出逢い、2人は恋に陥った。その後、オザワはネットゲームで日銭を稼ぐ、いわゆる海外沈没組に成り下がってしまう。高給マンションで暮らすようになったラックとは身分違いとなったが、それでも5年ぶりに巡り合った2人は焼けぼっくいに火が点くことに。そんなとき、オザワは自衛隊時代の上官・富岡(村田進二)からタイの隣国ラオス周辺の不動産の調査を依頼される。ラックの故郷イサーン地方は、ラオスとの国境に近い。オザワとラックはバンコクから抜け出すように、イサーン地方へと向かう。ラックの故郷で暮らす人々は、みんな純朴だった。自然が豊かで昔ながらの共同体が残るイサーンは、日本の高度成長期の田舎町を思わせ、どこにも居場所のないオザワの目にはまるで桃源郷のように映った。</p>

公開迎えた『サバイバルファミリー』宣伝に四苦八苦「深津絵里さんと連絡が取れない……」

公開迎えた『サバイバルファミリー』宣伝に四苦八苦「深津絵里さんと連絡が取れない……」の画像1
『サバイバルファミリー』公式サイトより

「とにかく今は“無事に公開を迎えられてよかった”の一言ですよ。撮影中はもちろん、番宣もなかなかうまくいきませんでしたからね」(映画スタッフ)

 2月11日、矢口史靖監督の最新作『サバイバルファミリー』が公開された。

「主演は小日向文世さん、その妻役に深津絵里さんと、演技派2人がそろいました。脇にも時任三郎さんや宅麻伸さん、渡辺えりさん、柄本明さんなど、日本映画界を代表するそうそうたるメンバーが矢口監督の下に集まりました。ヒット作を連発している矢口監督の久々の作品だけに、製作のフジテレビも相当期待しているようです」(芸能事務所関係者)

 それだけに事前の番宣が大事になってくるのだが、ヒロイン役の深津絵里が非協力的だったというのだ。

「本作の製作はフジテレビ。最近は局の垣根を越えて番宣できるようになってきたのはいいのですが、他局だといろいろな制約が出てきてしまうんです。たとえば、一度映画や舞台の宣伝をした人は、1年間はほかの番宣で出られないとか。今回も小日向さんがいくつかそういった制約に引っかかって、代わりに深津さんサイドにお願いをしたのですが、担当者レベルで無下に断られたそうです」(テレビ局関係者)

 焦ったフジテレビは、深津と懇意のプロデューサーが直接連絡を取ろうと試みたという。

「すると、深津さんが所属するアミューズからは『それはやめてくれ』と横やりが入ったそうです。そもそもマネジャーが『深津と連絡が取れないので、できません』という返事をしたから、製作側としても困ってプロデューサーに相談したという経緯がありますからね。深津さんが悪いのか事務所が悪いのかはわかりませんが、もし映画がコケたら深津さんのせいになりそうですよ」(フジテレビ関係者)

 深津にとって、まさに“サバイバル”な船出になりそうだ。

「知らないし、興味もない」──『この世界の片隅に』は“元アウトローのカリスマ”瓜田純士の心を動かすか

<p> 新宿の片隅に生きる“元アウトローのカリスマ”こと作家の瓜田純士(37)が、世の中のありとあらゆる事象に対し、歯に衣着せぬ批評を行う不定期連載。今回は、大ヒット中のアニメ映画『この世界の片隅に』を鑑賞してもらい、率直な感想を語ってもらった。</p>

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