「本」の記事一覧(11 / 16ページ)

「もう、カラダを売っても生きられない」“熟女”風俗嬢の売春格差 『熟年売春 アラフォー女子の貧困の現実』

<p> 風俗業界では26歳から上を熟女とし、60歳越えを超熟女、超熟と呼んで分け、熟女好きや一部の客に向けて売り出している。</p>

<p> 本書『熟年売春 アラフォー女子の貧困の現実』(ミリオン出版)は、その熟女~超熟の層にいる風俗嬢のリアルな実態に迫った191ページにわたるルポである。<br />
</p>

自称“不遜”な小説家・天童荒太が描いた、震災5年目の「サバイバーズ・ギルト」

<p> 東日本大震災から5年。被災地からは続々と「復興」のニュースが届き、その安心感も手伝って、震災被害に思いを寄せる時間は格段に少なくなってきている。</p>

<p> 直木賞作家・天童荒太の新作『ムーンナイト・ダイバー』は、そんな私たちに冷や水をぶっかける力作だった。描かれるのは、震災から4年半が過ぎた原発周辺地域。立ち入りが制限され、復興から取り残された町で行方不明になったままの方々の家族のために、主人公は月明かりだけを頼りに危険な海に潜って、遺品を拾い上げてくる。<br />
</p>

中年アイドルオタは本当に迫害されているのか?『中年がアイドルオタクでなぜ悪い!』

<p> 日本人は、何かと卒業したがりだ。</p>

<p> 学校の卒業はともかくとして、暴走族、番組、アイドルグループ、この支配からの……などなど、いろんなものから卒業していく。</p>

<p> 何かに関するオタクを辞めることを「オタ卒」なんて言ったりもする。卒業とはいうものの、「もう○○歳だし、オタクやってる年でもないよな」的な意味合いのほうが強い言葉だといえるだろう。</p>

<p> まあ、何をやる上でも「年齢」っちゅうのは判断基準のひとつとなるもんで、「だいたい○○歳くらいまでには、こういうことをやるのは辞めましょうね」的な暗黙の了解というのは世の中にたくさん存在する。</p>

『路線バスの旅』でも見られない!? 誰も知らない日本を今日もバスが走る『秘境路線バスをゆく』

buss0304
『秘境路線バスをゆく』(イカロス出版)

 蛭子能収が大ブレイクを掴んだ『ローカル路線バス乗り継ぎの旅』(テレビ東京系)。この番組では、蛭子能収と太川陽介が毎回違う女性ゲストとともに、繰り広げるゆるい旅が人気だ。

 私たちも日常的に利用する路線バスは、全国で約2,700路線。バス停の数は25万カ所あるといわれている。その中から、週にたった1便しかない路線や片道6時間半の路線など、各種ジャンル分けして語り尽くすのが本書『秘境路線バスをゆく』(イカロス出版)だ。

続きを読む

『カルト村で生まれました。』高田かやに聞く、村の生活、そして“家族”のこと――

<p> 朝は5時半起床で労働、食事は昼と夜のみ、体罰は当たり前、テレビは『日本昔ばなし』(TBS系)だけ、そして親とは別の場所で集団生活……。所有のない、争いのない“理想郷”を目指す「カルト村」で生まれ育った少女が、当時の生活をありのままに描いた『カルト村で生まれました。』(文藝春秋)。WEB連載時から話題を呼んでいたこの実録コミックエッセイの作者である高田かや氏に、作品を描き上げた現在の心境と「家族」に対する思いを伺った。</p>

ある日“イスラム過激派”になった──報道の裏にあるテロリストの素顔とは!? 『僕がイスラム戦士になってシリアで戦ったわけ』

<p> 日本人ジャーナリスト・後藤健二さんがイスラム国に殺害されるショッキングな事件から、ちょうど1年が過ぎた。“イスラム過激派”。2001年のアメリカ同時多発テロ事件以降、日常的に目にする単語だが、一体彼らはどんな組織で、どんな人たちなのか? 私たちは知らない。</p>

<p> 本書『僕がイスラム戦士になってシリアで戦ったわけ』(金曜日)の著者、鵜澤佳史(27)氏は“イスラム過激派”と呼ばれる人々と寝食を共にし、戦った人物。残虐性のみ取り沙汰される彼らの素顔や、内戦地シリアでの生活など、体験談を中心にした300ページにわたるルポをしたためた。</p>

“風俗の墓場”は勝手なイメージ!? デブ・ブス・ババア専門「デッドボール」に見る、激安風俗店の意外な可能性とは

<p>「レベルの低さ日本一」を掲げるデリヘル、鶯谷デッドボールをご存じだろうか? 風俗で働く女性たちのルックスが上がっている時代に、「デブ・ブス・ババア」を在籍させた「危険球いっぱい」な同店は、その奇抜なコンセプトで風俗好きには有名な店舗だ。</p>

<p> そんなデッドボールをはじめ、激安風俗店、熟女専門店、母乳専門店など、異端すぎる風俗店の実態を取り上げたのが、『性風俗のいびつな現場』(ちくま新書)。著者の坂爪真吾氏は、一般社団法人ホワイトハンズの代表として、現代の性問題の解決に取り組んできた人物であり、本書はただの「風俗ルポ」には終わらない。「風俗の墓場」といわれるような激安風俗店の背景に、坂爪は「風俗と福祉」という可能性を見いだし、風俗で働くための生活相談会「風テラス」を開催しているのだ。<br />
</p>

一瞬の判断ミスが命取りに! 第一線の新聞記者が明かす、危険地帯の取材裏『戦場記者』

<p> 約1年前の1月30日。イスラム国(IS)に拘束され、殺害予告を受けたジャーナリスト後藤健二さんの“その時”が近づき、日本中の人々がその行方をかたずをのんで見守っていた。</p>

<p> 同日午前0時40分。朝日新聞東京本社に、外務省幹部から極めて異例ともいえる一本の電話が入った。</p>

<p>「シリアに、おたくのイスタンブール支局長が入っていますね。とても危険なんです。大臣の指示です。即刻出国してください」<br />
「具体的に脅威が高まっているという情報があるのなら、教えてほしい」<br />
「2人が誘拐されている。3人目を出したくはないんですよ。3人目の拘束者が出たら、どうするおつもりなんですか。3人目の邦人保護なんてできませんよ」</p>

「ああ、美しい思い出が……」『東京ラブストーリー』連載化に見る“中高年ビジネス”の可能性

love0204.jpg
『東京ラブストーリー (1) (小学館文庫)』(紫門ふみ/小学館)

 先日「ビッグコミックスピリッツ」(小学館)に掲載された25年後の『東京ラブストーリー』が、好評を受け連載化が検討されていることがわかった。

『東京ラブストーリー』は、柴門ふみによって1988年から同誌で連載され、91年にフジテレビ系でドラマ化。主人公のカンチ役を織田裕二、恋人役のリカを鈴木保奈美が演じた。「ねえ、セックスしよ!」の大胆なフレーズも流行語となった。

続きを読む

キムタク・浜崎あゆみコラボに捏造記事……名物ファッション誌「Free&Easy」休刊に見る出版不況の“深刻度”

freeeasy
「Free&Easy 2016年 03 月号」(イースト・コミュニケーションズ)

 ラギッドファッションなど、中高年を中心にライフスタイルを提唱してきた雑誌「Free&Easy」(イースト・コミュニケーションズ)が、現在発売中の3月号で休刊することが明らかになった。

 同誌は1998年9月に創刊。男性ファッションやライフスタイルをメインテーマにさまざまな特集企画に取り組み、中高年の物欲を刺激し続けてきた。雑誌の世界観をリアルな店舗に表現したショップ「ラギッドミュージアム」を東京と大阪で展開するなど、新たな試みも行ってきたが、こちらもすでに閉店することが発表されている。

続きを読む

サブコンテンツ

このページの先頭へ