「43お騒がせ!東アジアニュース」の記事一覧(9 / 147ページ)

22歳の天才ハッカーの正体は……1年間風呂にも入らない、引きこもり「汚女」だった!

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警察官は、女の部屋で目にした光景が信じられなかったという

 中国人ハッカーというと、政府の主導によって組織された集団で、アメリカなど先進国の政府機関や企業に対してサイバー攻撃を仕掛けたり、機密情報を盗んだりというイメージが強い。サイバーワールドを縦横無尽に駆け巡る頭脳集団を想像しがちだが……。実際には、そんなカッコいい世界に生きているハッカーばかりとは限らないようだ。

 香港ネットメディア「東網」(2月8日付)などによると、広東省肇慶市で、22歳の女が逮捕された。容疑はクレジットカード詐欺。女はまだ若いにもかかわらず、その世界では名を知られた人物で、警察が彼女の自宅を家宅捜索して押収したパソコンの中には、50万件以上に及ぶ銀行カードやクレジットカードのデータが入っていたという。

 女は以前、インターネット金融関連の会社で働いていたが、その後、銀行カードのデータを盗む犯罪者グループの仲間に加わった。そしてハッカー技術を独学で学び、さまざまなサイトに侵入しては、個人情報や銀行カードのデータなどをハッキングし、それを転売していた。肇慶市の警察は3カ月以上に及ぶ内偵の末、昨年12月末に女を逮捕することに成功した。

 これだけなら普通のインターネット犯罪ということで終わっていたところだが、捜査員が異常を感じたのは、女の部屋に踏み込んだ時だった。「そこで目にした光景は、異様なものでした」と、逮捕に関わった捜査員はマスコミの取材に答えている。

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逮捕された女の身長は170センチ近くと、小柄な女性が多い広東省の女性にしてはかなり背が高い

 なんと女の部屋は汚れ放題の劣悪な環境で、まるでゴミだめのようだったという。床には汚れた衣服が山積み、、弁当の容器や清涼飲料水の缶があちこちに転がっていた。

 異様だったのは、それだけではない。長い髪の毛はグチャグチャに絡まり合い、体からはひどい汚臭が漂っていた。捜査員が女を強制連行するために腕を引っ張ったところ、垢の塊がボロボロと剥がれ落ちたほどだった。

 女は毎日20時間以上もパソコンの前に座ってハッキングをし、眠くなったらイスに座ったまま寝るという生活を続けていたという。すでに1年以上にわたって風呂にも入らず、外出することもなかったのだ。そのため、逮捕された時、40代以上の中年女性のように見えたという。

 1年間のハッカー行為で女がどれだけ稼いだのかはわからないが、それにより失ったものも大きいことは間違いない。
(文=佐久間賢三)

入浴中にチャイナボカン! 浴室湯沸器爆発による全身大やけど事故多発で、死者も……

<p> これまで当サイトでは、携帯電話や電化製品、果ては家具やトイレに至るまで、数々の“チャイナボカン”について報じてきたが、今度は浴室用湯沸器が爆発した。</p>

<p> 香港のニュースメディア「東網」(2月7日付)によると、広東省肇慶市内の住宅で24歳の男性がシャワーを浴びていたところ、突然、湯沸器が爆発。男性は全身の40%に大やけどを負い、現在も治療中で、危険な状態が続いているという。</p>

<p> 男性の両親は事故発生当時の様子について、地元メディアにこう答えている。<br />
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10人中9人が「性格まで変わった」 整形手術で理想の“顔”を手に入れた女たちは、本当に幸せなのか?

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イメージ画像(Thinkstockより)

 容姿が変われば心も変わる――。

 先頃、韓国で美容整形手術を受けた女性たちの意識調査が行われ 、興味深い結果が発表された。それは、美容整形を受けた女性10人のうち9人が、「美容整形で性格まで変化した」と考えているというものだ。

 1月中旬、淑明女子大学校のイ・ジミ教授らは、韓国の美容学会誌にレポートを発表した。2014年9月から10月にかけて、美容整形を受けた20代以上の女性402人を対象にアンケート調査を行ったところ、「美容整形が性格に変化を及ぼしたか ?」という質問に対して、91.3 %が「はい 」と答えているという。

 中でも販売、サービス職、自営業に従事している女性に「はい」という 答えが目立った。彼女たちのうち94.7%が、整形による心の変化を認めており、これは他の職種の女性よりも高い結果となった。

 調査対象者が、自分たちの容姿に対して普段抱いている満足度を5点満点で評価してもらった結果、平均値は2.89点だった。自らを“中の上”と考えている人が多いということだろう。この自己評価 に、年齢や学歴に応じた差はなかったが、職業別、特に事務職の女性は、 他の職業群の女性よりも満足度が低かった。

 さらに、美容整形したきっかけについて尋ねたところ、「外見に満足していなかったから 」という回答が59%で最も多かった。次いで「皮膚の老化を改善するため」が20.1%、「周囲の勧めで」が7%、そして「ほか の人たちもしているから」が4.7 %の順となった。

 なお、手術後の結果に対する満足度は5点満点で3.53と、おおむね満足していることも明らかになっている。彼女たちは、手術後に「イメージが良くなった」(43%)、「自信がついた 」(40.9%)と回答しており、中には「(職場などにおける)社会的競争力が高まった」と回答(6.1%)するケースも少なくなかった。

 ちなみに、「副作用 や後遺症を経験したことがある」という回答も29.9%と、約3割いることがわかった。その内訳は、「あざや腫れ」(39.3%)が最も多く、「色素沈着など」(13.8%)、「顔が非対称になった 」(11%)などの順となっている。

ゾンビ肉の悪夢再び……消費期限切れの肉が化学薬品で華麗に復活!

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期限切れ肉の加工・販売が発覚した、九洲源食品加工廠の羊肉

 2014年、米OSIグループ傘下の上海福喜食品が消費期限切れ肉をマクドナルドなどに供給していたことが露見。さらに翌年には、1970年代に生産された冷凍肉が国内で流通していたことが発覚するなど、「ゾンビ肉」問題が後を絶たない中国。今度は、火鍋によく入れられる羊肉で不祥事が起きた。

「東網」(1月26日付)などによると、黒竜江省ハルビン市の九洲源食品加工廠が、消費期限が1年半以上前に切れた羊肉を加工し、市場に卸していたというのだ。変色した肉に、使用を禁止されている化学薬品や保水剤を加え、あたかも新鮮な肉のように蘇らせてしまう。まさにゾンビ肉だ。

 足がつくことを恐れたためか、九洲源食品加工廠はこのゾンビ肉を、省外の市場に卸していた。吉林省のある市場では、ゾンビ肉を500グラム40元(約640円)で仕入れ、上質肉として販売していたという。

 同社はすでに当局から、商品の回収と操業を停止して製造過程を改善するよう命じられているが、ネットでは「改善? それだけで済む話か」「ほかの国なら工場は閉鎖され、操業の再開はあり得ないだろう」といった厳しい声が相次いでいる。一方で、カモやネズミ、キツネなどを羊肉に偽装する事件も相次いでいることから「消費期限は切れていてもホンモノの羊肉なのだから、優良企業だ!」と、皮肉めいた書き込みも。

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ラベルには、製造年月日が2014年3月13日、消費期限が2015年3月13日と印刷されていた
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見るからに古く変色した肉が、魔法の薬で蘇る

 それにしても、毎度騒がれながら同様の事件がなくならないのはなぜだろうか? 中国と取引のある食品専門商社に勤める日本人男性は、内情をこう明かす。

「当局は、食品工場や保存施設への立ち入り検査を抜き打ちでやることになっていますが、ほとんどの場合は、業者と癒着している職員が立ち入りの日時をあらかじめ教えてくれます。こうした事件が明るみになるのは、そうした官民の癒着がこじれた場合だけ」

 中国で食の安全を求めることは、もはやナンセンスなのかもしれない。
(文=中山介石)

松島トモ子仰天! トラ襲撃による死亡事故続発も、動物園の入場者は倍増?

<p> 春節休みでにぎわう中国の動物園で、惨劇が起きた。</p>

<p>「鳳凰網」(1月29日付)によると、浙江省寧波市にある雅戈爾動物園のトラの飼育エリアに突然、一人の男性が現れた。男性はトラに駆け寄り、戯れようとしたが、トラのほうは驚いたのか、一匹がこの男性にかみつくと、ほかのトラも次々と後に続いたという。男性を救出するため、飼育員が爆竹や水鉄砲、空砲などを使ってトラを遠ざけようとしたが、トラは男性から離れず、この時すでに</p>

またも韓国軍でいじめ発覚! 2日間でチョコパイ180個の「食拷問」

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「ロッテ チョコパイパーティーパック 」

 悪質ないじめや“かわいがり”がたびたび問題となる韓国軍だが、1月中旬、今度は海兵隊の“食拷問”が発覚した。国家人権委員会(以下、人権委)の調査によると、昨年6月から9月にかけて、先輩兵士が新兵に大食を強要するなどの悪質ないじめがあったという。

 被害者のひとりは、先輩から両サイドのポケットにチョコパイ7~9個を常備するように言われ、中に入っているチョコパイをその場ですべて食べるよう強制されるなど、頻繁に食拷問に遭ったと証言している。また、別の兵士はチョコパイをハンバーガーのように10個ほど積み重ね、「1分以内に食べろ」と強要されたり、短期間で体重が20㎏も増えた兵士もいたという。

 人権委の調べに対し、この先輩兵士は「自分も昔、先輩の兵士から食拷問させられた」と釈明。「大統領からとして届いたチョコパイを、2日間で180個食べさせられた」と話したという。

 このように海兵隊内では、食拷問は“伝統”にさえなりつつある。後輩隊員が入ってくると、前年にいじめを受けた先輩隊員たちにより、同じ食拷問が強要されるサイクルがあるようだ。常軌を逸した体育会系のノリが深く根付いて久しいという。

 人権委側は「2011年には海兵隊2個部隊の調査を通じて、軍隊内の悪習を改善するように勧告した。また15年には、一等兵の死亡事件などの調査を通じて、国防部長官にあらためて軍隊内の悪習改善を勧告している(中略)国防部からは複数の対策を講じたとの知らせがあったが、今回の調査結果では、その悪習はなくなっていないことがわかった」と指摘している。

 また人権委は、軍内部の悪習改善は難しいと判断、海兵隊司令官に対し、外部の専門機関も参加しての組織診断を実施するよう勧告した。

 兵役経験がある30代男性は、次のように話す。

「チョコパイは、とてもありがたいもの。兵役中の数少ない楽しみのひとつでもある。ですが、2日間で180個は病気になるか、死ぬレベル。体育会系の悪ノリは、ほどほどにしてほしい」

 今後、韓国軍隊内の悪習は改善されるのだろうか?
(取材・文=河鐘基)

過熱する「台湾人による韓国人レイプ事件」報道に疑問符……そもそも韓国は、外国人にとって安全な国なのか?

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イメージ画像(Thinkstockより)

 韓国では連日、台湾人タクシー運転手による韓国人女子大生レイプ事件がニュースになっている。現地警察などによると1月12日、タクシーで台北市内を観光していた女子大生3人のうち2人が運転手に勧められた飲料を飲んで意識を失い、レイプ被害に遭った。飲料には睡眠薬が入っており、同様の事件は7件ほど起きているという。

 被害者たちが利用したタクシー会社は、韓国人観光客を相手に9年間無許可で営業していたことが発覚。今回の事件で非難が殺到し、現在業務停止となっている。

 韓国ネット民からは、「台湾は嫌韓・親日国家。行かないのが正解」「隠れたレイプ天国だったな」「何が悲しくて、わざわざ台湾なんかに行くの?」「台湾は見どころがない。そのお金で、ほかの国に行けよ」などといったコメントが寄せられ、台湾に対するイメージも急落しているようだ。

 しかし、ほかの国から見れば、韓国も決して安全な観光地とはいえないだろう。1月30日に放送された『聯合ニュースTV』によると、ソウルの両替所では、30代の日本人女性が韓国人男性に痴漢被害を受けたという。女性は両替所の主人にいきなり抱きつかれ、胸を揉まれたが、主人は「揉んだのではなく、ちょっと手が触れただけ」と主張。しかし、この事件が明るみになると犯行を認め、警察に逮捕された。

 昨年5月には、江南(カンナム)のクラブで日本人女性の体を触ったとして、韓国の軍法務官が強制わいせつ罪で現行犯逮捕されている。観光客が多く訪れる明洞(ミョンドン)では、コスメショップの前で客引きの男たちが日本人女性に痴漢行為をすることが多々あるという。

 そもそも、韓国は「女性観光客にとって危ない国」として世界的にも悪名高い。昨年5月には、スウェーデン人観光客が韓国人男性3人組にレイプされる事件が起きた。しかも、男らは「白人女性をレイプした」と自慢するため、女性の裸も撮影したという。また、この事件を受けてオーストラリアで放送されたテレビ番組では、26歳のオーストラリア人女性が韓国でレイプされた経験を告白。女性観光客にとって韓国は、まさに危ないことこの上ない。

 韓国人が今回の事件に怒り心頭なのはもっともだが、同時に韓国を訪れる観光客の安全を守り、安心させることも必要だろう。
(文=S-KOREA)

●参考記事
外国人女性の被害続々…“女性観光客にとって危ない国”に落ちた韓国
http://s-korea.jp/archives/5821?zo
もう二度とごめんだ!! 中国人観光客が韓国にガッカリする理由とは
http://s-korea.jp/archives/9277?zo

檻に閉じ込めた猫に熱湯をバシャーッ! 鬼畜すぎる動物虐待犯に50万円の懸賞金

檻に閉じ込めた猫に熱湯をバシャーッ! 残忍すぎる動物虐待犯に50万円の懸賞金の画像1
イメージ画像(足成より)

 残忍な動物虐待動画が韓国のネット上に出回り、物議を醸している。動画は全部で3本あり、それぞれ40秒ほどの短いものだが、檻に入れられた猫を虐待する様子が映し出されている。
 
 ある動画では、ストーブの上で沸騰したやかんの取っ手を握り締め、おもむろに檻に向かって歩きだす。そして、謎の奇声を発しながら、猫に向かってその熱湯をかけ始めるのだった……。猫は威嚇の声を上げ、檻の中を逃げまどうが、投稿者はさらに興奮した様子で、熱湯をかけ続けた。

 別の動画では、焼却炉で熱した鉄の棒を握り締め、檻の隙間から猫を執拗に刺し続ける姿が映されている。

 どの動画でも共通しているのは、投稿者が喜びの声を上げながら、猫を虐待しているという点だ。

 映像を見た韓国ネット民は「このキチガイを捕まえて、熱湯をぶっかけてやる」「このクソサイコ野郎を捕まえて、同じ目に遭わせろ」「人の皮をかぶった悪魔だ」「とても見てられない」などと、怒りの声を上げている。

 1月28日、韓国の動物保護団体「ケア」は、この動画をYouTubeにアップした投稿者の情報に対して、500万ウォン(約50万円)の懸賞金を出すことを発表。投稿者を見つけ次第、警察に通報すると表明した。31日時点で投稿者の身元は明らかになっていないが、同団体の調査では大邱(テグ)在住の30代の男で、ゲームの動画投稿などをしている人物だとみられているという。

 しかし、仮に投稿者を特定できたとしても、重い処罰を下すことは難しそうだ。韓国の現行動物保護法では、動物虐待犯は1年以下の懲役または1,000万ウォン(約100万円)以下の罰金刑となっているものの、1991年の同法施行からこれまで1人も懲役刑に処された者はいないのが現実だ。

 同じ目に遭わせろ、とまでは言わないが、それ相応の処分が望まれる。

10日がかりの“おもてなし”が一瞬で台無しに……中国人観光客が春節初日に縁起物を集団略奪!

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柱に群がるようにして、下から紅絲帯を引っ張る観光客たち

 中国では1月27日から2月2日まで、春節の長期休暇となっているが、膨大な数の観光客が国内外の観光地へと押し寄せた。

 かつては日本でも数々の問題を引き起こしたりしていた中国人観光客たちだが、最近はマイナートラブルが起こる程度で、マナーも改善されてきている。しかし、自国の観光地では、狼藉を働く観光客がまだまだ後を絶たない。しかも、その数があまりにも多いために、もはや収拾がつかなくなってしまうケースもあるようだ。

 四川省の省都・成都から北に約40キロのところにある広漢市には、紀元前2000年以前のものと思われる集落が発掘された三星堆遺跡があり、人気観光スポットだ。

 そこに隣接する星堆博物館では、春節の旅行客を迎えるために職員たちが10日がかりで「紅絲帯」と呼ばれる赤いリボンを大量に準備し、施設内の柱などに結びつけて飾った。この「紅絲帯」は、おめでたい言葉や願い事などを書いて木の枝に結びつけたりするもので、春節の伝統的な風物詩ともなっている。

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「公共の物を勝手に取ってはいけない」という子どもに対する教育など、中国には存在しないようだ
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紅絲帯が結び付けられている柱にも、平気でよじ登る

 こうして迎えた春節初日。多くの観光客が星堆博物館に押し寄せたが、そこで彼らが目にしたのが、柱からぶら下がっている数多くの紅絲帯。本来なら、ただ眺めるだけのものなのだが、彼ら観光客はそんなことなどお構いなしだ。

 博物館の職員が紅絲帯を取らないよう旅行客に呼びかけたのだが、みんな先を争うようにして柱によじ登ったり、下から引っ張ったりして奪い取っていったため、紅絲帯はあっという間になくなってしまったという。職員たちの10日間に及ぶ苦労は、たった数時間で無に帰したわけだ。

 新聞記者の取材に答えた観光客の一人は、紅絲帯を取るのは慣習だと言い、「取った紅絲帯は娘の頭に飾り付ける。お守りみたいなものさ」と、悪びれる様子すらない。

 博物館の職員によると、この状況は、今年に限ったことではないようだ。いわく、簡単に取られないよう、紅絲帯を高いところに結ぶこともできるが、観光客がよじ登って落ちたりする事故が起こる可能性があるため、結局は低いところに結ばざるを得ないのだという。

 中国国内における観光客のマナーが改善されるには、まだまだ時間がかかりそうだ。
(文=佐久間賢三)

タバコが原因で、兄弟ゲンカが殺人未遂事件に発展……毎年恒例「春節事件簿」

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イメージ画像(photo by 梦回春秋 from Flicker.)

 韓国では1月27日から3日間、旧正月休みとなったが、例年この時期には、さまざまなトラブルが起きる。韓国警察によると、2012~16年の旧正月休みに発生した、窃盗・強盗・暴行・殺人の4大犯罪は、合計7万8,000件に上るという。著しく犯罪率がアップする期間で、今年も例外なく事件が相次いだ。

 先陣を切ったのは、仁川(インチョン)地域の、男4人、女2人の美人局グループ。彼らは旅館やサウナを転々としながら生活していたのだが、案の定、金が尽きて犯行を思いつく。チャットアプリを通じて知り合った50代男性をホテルに呼び出し、暴行。現金14万ウォン(約1万4,000円)を強奪し、タクシーで逃走した。だが、6人の姿は監視カメラにとらえられており、すぐに逮捕となった。警察は現在、余罪についても捜査中だ。

 その翌日には、忠清南道(チュンチョンナムド)で凄惨な事件が起きた。

 両親と兄(44)が住む実家に弟(43)が帰省し、久しぶりの家族だんらんに盛り上がる一家だったが、兄がタバコを吸い始めたことで雰囲気は一変する。弟が突然、「父親の前でタバコを吸うのか!」と激高したのだ。泥酔していた兄弟は口論となり、ヒートアップした結果、弟は兄を包丁で刺してしまう。病院に運ばれた兄は一命を取り留めたが、弟は殺人未遂で逮捕。いくら酒に酔っていたとはいえ、タバコ1本で実の兄弟が殺し合いにまで発展するとは、なんとも恐ろしい。

 このほかにも、「500万ウォン(約50万円)の金品を強奪した空き巣が、帰ってきた一家と鉢合わせ」「離婚が原因で、うつ病を患う女性が焼身自殺未遂」「夫婦ゲンカの末、夫が妻の車に放火」など、大小さまざまな事件が起こっている。

 新年に浮かれる世間をよそに、今年もトラブル続きの1年となりそうだ。

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