TBSの次はNHK! “低視聴率”でも武井咲はなぜ、主役であり続けるのか

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 武井咲が9月24日にスタートするNHK総合の土曜時代劇『忠臣蔵の恋~四十八人目の忠臣~』で主演を務める。武井がNHKドラマ、時代劇に出演するのは、2012年の大河ドラマ『平清盛』以来、4年ぶりとなる。ドラマは全20話のロングランで、来年2月まで放送される予定だ。

 原作は10年6月から1年間、毎日新聞夕刊で連載された諸田玲子氏の小説『四十八人目の忠臣』で、脚本は『Dr.コトー診療所』(03年/フジテレビ系)、『Dr.コトー診療所2006』(06年/同)、『浪花少年探偵団』(12年/TBS系)、『あすなろ三三七拍子』(14年/フジテレビ系)などを手掛けた吉田紀子氏。

 浅野家の江戸屋敷に仕える奥女中のきよ(武井)は、赤穂浪士(四十七士)のひとりである磯貝十郎左衛門(福士誠治)に身分違いの恋をし、恋に生きると心に決める。47人の赤穂浪士たちが討ち入りを成功させた後、きよは48人目の忠臣として、男たちも成し得なかった使命のため、江戸城大奥へ入っていく。同ドラマは、きよの波乱の人生を描いた作品だという。

 そのほかのキャストは、きよのいいなずけ・村松三太夫役の中尾明慶をはじめ、今井翼、田中麗奈、佐藤隆太、石丸幹二、三田佳子ら。

 武井は11年4月期の深夜ドラマ『アスコーマーチ~明日香工業高校物語~』(テレビ朝日系)で初めて連ドラの主演を務めた後、テレ朝、フジ、日本テレビで次々に連ドラの主役を張ってきた。しかし、その視聴率はほとんどが1ケタ台で、いつしか“低視聴率女優”と称されるようになってしまった。

 今クールには『せいせいするほど、愛してる』(TBS系/火曜午後10時~)で、同局では初の主演に起用された。だが、視聴率は初回から1ケタ台が続き、第6話までの平均は7.85%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)と苦戦。裏の波瑠主演『ON 異常犯罪捜査官・藤堂比奈子』(フジテレビ系)の平均8.2%(第7話まで)に一歩リードを許しており、全話平均で2ケタに乗せるのは厳しいようだ。

 それでも、こうして主役オファーが舞い込んでくるのは、所属事務所(オスカープロモーション)の辣腕ぶりと、武井への期待感にほかならないだろう。事実、業界内では、「最近、武井の演技や仕事に取り組む姿勢が良くなってきた」との声もチラホラ聞かれるようになった。

 大河、朝ドラを除き、NHKドラマの視聴率は民放より極端に低い。しかも、土曜の午後6時台となれば、視聴率は低くて当然。その意味では、武井は今回のNHKドラマでは視聴率をさして気にすることなく、演技に集中できそう。

 NHKは総合テレビ、BSプレミアムで多くのドラマを制作している。武井はイメージ的にNHK向きともいえ、同局専属女優になるのも、ひとつの手かもしれない。
(文=森田英雄)

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