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恋愛体質を認めたベッキー「皆さんに応援される恋愛がしたい」という言葉の虚しさ

 昨年正月に、ゲスの極み乙女。川谷絵音との不倫実家旅行や不倫愛LINEを「週刊文春」(文藝春秋)に記事化され、すべてのレギュラー番組から姿を消していたベッキー。川谷がその後、別の不祥事(未成年飲酒事件)により活動自粛に入ったのと入れ替わるように、この年末年始にかけて、ようやくテレビ露出を本格的に再開させることが出来たようだ。

 やはり女優やミュージシャンとして活動の場を新たに構築するのではなく、バラエティに復帰したい意向のようで(歌手活動は一時期行っていたがセールスは振るわなかった)、1月2日深夜に放送された『又吉大吉の眠れない夜を乗り越えて』(ABCテレビ)では、MCを務めるピース又吉と博多大吉に「バラエティで生きている以上は(不倫騒動のことを聞かれれば)お話しします」と言い切った。ベッキーとしては不倫についてタブーにするつもりはなく、「(自分から)あの話やめてください、とか言わないから、(スタッフや共演者が)みんな逆に戸惑ってます。どこまで触れていいのって」という状態だそうだ。とはいえ、笑いのネタにすることは当面なさそうだが。

 昨年末に発売された女性ファッション誌「with」(講談社)2月号で、ベッキーは不倫騒動と活動休止時期の心境について、1万字インタビューに応じて語っていた。「すみません、たくさん泣いちゃって」と最後に言うほどの、号泣インタビューだったようである。

 川谷が結婚していると聞いたときは「神様がダメって言ってるんだな」と思ったが、「そこでブレーキをかけようと思ったんですけど……スタートダッシュしてしまった気持ちにブレーキが利かなくて、誘われると会いに行ってしまう自分がいました」と、本気の恋愛だったため離れることが出来なかった。それ以前も恋愛をすると「恋愛が一番になっちゃう」体質のため、いつからルールを設けたのかは定かでないが、「20代後半までは、自分で“恋愛禁止”ってルールを」作り、「できるだけ恋をせずに、とにかく一分一秒でも、長く、多く仕事をしたい」と仕事に邁進してきたという。「(サイボーグと言われるくらい)仕事でのプロ意識はあるつもりです。ただ、そのプロ意識を恋愛の世界にも持たなきゃいけないのに、できなかった」と振り返り、恋愛経験が少なかったため、久々の“両想い”に舞い上がってしまった……と反省する。

 20代後半から「お仕事も増えて安定してきたので」「ちょこちょこ恋愛はし」たし、「私の中では全部が大恋愛。小さい恋愛はないです」「幼稚な表現だけど、両想いの人がいるという事実は本当に幸せでした。こんな幸せ、地球上にあったんだ!? みたいな」「(恋愛中は)その人の人生を応援したいって思うし、入りこんじゃうし、尽くしちゃいます」とのことで、恋をすると乙女モード全開になってしまう恋愛体質であることは確かなようだ。そんなベッキーだが、秘密の不倫愛が全国にバレ、LINEトーク画面までさらされるという目に遭ったものの、いまひとつ成長していないように見える。インタビュアーに「今後はどんな恋愛をしていきたいか」と問われると、「皆さんに応援される恋愛。それしかないですね」ときっぱり答えているのだ。それは結局、<視聴者に必要とされるベッキー像>を再び構築したい、ということである。自ら築き上げたその<ベッキー像>があるがゆえに、自分ルールを作って恋愛をセーブしたり、発覚した際に今回のようなおおごとになってしまったわけだが……。一方で「これからは等身大のありのままのベッキーでいたい」とも言うが、ありのままの等身大の姿で、“皆さん”から応援される恋愛をしたいという願いは、無謀ではないだろうか。

 そもそも彼女のタレント好感度が地に落ちてしまったのは、ラブラブで幸せいっぱいのLINEトーク内容や、川谷に離婚を促すLINEを送っていたこと、既婚者と知りながら川谷の実家への正月帰省に同行したこと、「文春」記事が出るとわかってからの「かえって関係をオープンにできるかも」「友達で押し通す予定!」等のLINEなどなど、不倫関係そのものというより、略奪愛を画策していたことがあからさまに漏れてしまったことにある。もちろん恋愛体質の彼女だから、そのときは本当に恋に夢中で結婚も考えていたのだろうし、また、川谷と妻との関係はもう終焉だと信じ切っていたのかもしれない。それこそが等身大の、恋に突っ走るベッキーの姿だったわけである。そもそも恋愛において、誰かに応援されるもされないも関係ないのではないか。たとえば女性ファンの多いジャニーズアイドルやEXILE系グループのアーティストと今後、交際するとなったら、彼女は何ら悪いことをしていないにもかかわらず、また別角度から攻撃されまくるだろう。他人からどう見られるかに重心を置きすぎると、身動きがとれなくなる。その生き方は、ツラくないのだろうか?

 ベッキーと同じように、本気で恋をした相手に配偶者がいて、それがスキャンダルとして報じられても、“干され”ることなく今も芸能界で活躍する女性は少なくない。彼女ほど赤裸々に相手とのやりとり(LINEやホテルでの写真や旅行現場など)がさらされなかったから、ということもあるだろうが、やはり「他人がどう言おうと、私はこうです」と貫き通すことが出来る人は強い。

(天秋あゆみ)

紗倉まなが今年したいセックスとは? やり尽くしたから憧れる「普通のプレイ」

 みなさま、あけましておめでてぃ~ございます。messyさんで連載を始めてから、早三年とちょっとが経ちました。毎年、新年幕開けの言葉をこうして書くたびに、まだ連載を続けさせていただけていることに驚いてます……。なるたけゲスさを打ち消した“品のあるエロ”をお届けすることをモットーに(かなりレベル高い……)、今年もお邪魔させていただくことになると思いますので、どうかよろしくお願いします! ぺこり。

 毎年何かしらにちょっとだけ意気込んでは、一カ月足らずで忘れてしまう“今年の抱負”。今年はどんなセックスしたいかな~なんてふと考えてみたのですが、浮かぶすべてが「作品の中でのセックス」なんですよね。というのも、プライベートセックスの機会に恵まれてしまったら、AVの撮影が嫌になってしまうのではないかという恐怖すら抱くほど、プレイベートセックスは「聖なる何か」として、私の心の中で取り扱ってしまっている部分があります。

 仕事を充実させるたびに、好きな人との普通のセックスの喜びから遠ざかることは、果たして幸せなのか、不幸なのか。仕事でのセックスとプライベートでのセックスを綺麗に割り切れるほど、私の心は大人でもプロでもないのだから、きっとこのまま現状維持していたほうが、私にとってプラスなのではないだろうか――って、こんなことばかりが頭の中でふんわりと浮かび上がってきては、私を明るくも暗くもさせるのですが。

 気を取り直して。世の男性が「こんなプレイをしてみたい!」と憧れているプレイランキングがまとめられた記事がありまして、そちらによりますと、

1.コスプレ
2.顔射
3.口内発射
4.複数プレイ
5.中出し
6.オナニーの見せ合い
7.潮吹き

 というラインナップになっておりました。いいですよね(照)。AVのパッケージだったら大きくタイトルとして取り扱われるようなインパクトの大きいプレイが多くて、自分ではAVの撮影で変に手慣れてしまっていることも、憧れのプレイとして世の中で思われていることに、ちょっとした安堵感すら抱きます。同時に、AVに感化された世の殿方はかなり不幸な目にあってしまっているのではないだろうか、と心配になります。

 例えば口内発射をしようと、付き合っている女の子に「口に出してもいい?」と興奮して聞いてみたのはいいものの、「……え、やだ(断固拒否)」ってなってしまったら……(白目)。AVでは頻繁に行われている“普通”の行為だけど、AVを見ることもなく過ごしている“普通”の健全な女の子にとっては「なにそれ、AVの見すぎじゃない?」と批判的な目で見られてしまうことだったりするわけで。そんな“普通”の違いを感じたことのある方って、意外と多くいらっしゃるんじゃないかなぁ(そういった相談を、私も友達からよくされます)。

 それにしても「複数プレイ」に憧れるなんて……。なんだなんだ、風俗以外の場所での複数プレイだったら、後々揉めるぞ~~。それでもいいのか~!? いいのか~~!?!?(でも、わかる。私もちょっとやってみたい)。

◎ありきたりなセックスは嫌だ!

 一方、私の抱負はと言いますと。昨年はハメ撮りをしてもらって、撮影中監督さんに惚れてしまったり、凌辱作品をやったかと思いきや、今度は私がSMプレイの女王様みたいに相手を罵る作品をリリースしたりと、かなり幅の利かせた一年になりました。今年24歳を迎える私ですが、ロリ枠でも熟女枠でもなくなるわけで。ジャンルの扱いという意味でも不安定な時期に入ります。

 今年は、言葉なしに、もくもくとセックスする“貪りセックス”をしてみたい……!!「気持ちいい~!」とか「うわあ! 大きい☆」とかそういう感想を投げかけながらするセックスは、もう嫌だ! ありきたりなのは嫌だ!「このご飯美味しい?」「うまい~!」なんて食レポみたいなセックスをするのは飽きてしまったよ!! ひたすら息を乱して喘ぎ続けるシンプルな身体の重ね合い方。いいなあ。来年も月に一本という少ないリリースではありますが、どこかにそんな「ふつ~」のセックスを取り入れらたらいいなと願ってます。

 最後にですね。ちゃっかり宣伝になってしまいますが、1月10日に、初のスタイルブック『MANA』(サイゾー)が発売されることになりました! messyで連載していたコラムや、撮りおろしグラビア(これがまたとってもおしゃれで。THE・女の子というお洋服をたくさん着させてもらいました。甘くて淡い色使いの洋服からほとばしる“あまりのキラキラ★”にうっかり溺れそうになった……)もありますし、エロ要素がほとんどないスタイルブックです。ていうか、スタイルブックでめっちゃエロかったら、もはやただのエロ本でしたね(白目)。こういった生業をしている私が、こんな素敵な女子向けのスタイル本を出せる日が来るなんて……! 夢みたい……でも夢じゃない……!!! なんじゃこれ!!! うれてぃ~~~!!!!!!!!! 感謝の気持ちがあまりにも溢れ出て、神棚に向かって日々手を合わせる日々であります(南無)。ケンコバさんや吉田豪さんとの対談や、メイクのHOW・TOまで載っています! ヴィレバンで発売記念イベントも開催いたします! ぜひ、よろしくお願いします~☆

女子が選ぶ、使えるラブホ・行きたいラブホ! ラブホテル評論家のビッグデータに基づくオススメホテル/日向琴子さんインタビュー

漫画家でありグラビアモデルでありドラマの原作者でもあり、そして「ラブホテル評論家」でもある女性・日向琴子さん。日本に約3万件あるというラブホ事情を知り尽くした日向さんのオススメホテルとは?

前編はコチラ⇒ 変わりゆくラブホテルを見つめる、ラブホ評論家というお仕事/日向琴子さんインタビュー

ラブホ選びの主導権は女性が握っている

――現在、女子会利用でも大人気の一大レジャーホテルといえば、“バリ島旅行気分が味わえる”がウリの「バリアン」ですよね。前に新宿の同ホテルを訪れたとき、ロビーでアメニティを一緒に選んでいるカップルがわんさかいて、オープンな雰囲気に驚いたことがありました。

日向 それがこの10年の変化ですよね。昔はもっと、人目を気にしながらビラビラした暖簾みたいな布を潜って入っていく、っていう感じで、いかがわしい雰囲気があったと思います。今は、女子会も増えてきてたり、ラブホテル=セックスをする場所だけじゃなくなったこともあり、いかがわしさの薄いホテルが増えてきました。

――日向さんは、『奇跡のラブホ活用術―本当に気持ちのいいセックスをするために』(イーグルパブリシング)というハウツー本も発表されています。これまで何軒ほどのラブホテルを訪れましたか?

日向 おおよそ3000軒くらいなんですけど、どんどん自分の持つ情報を更新していかなければいけないので、今年は1年かけて、全国のラブホテルを再訪して見直していこうかなと思っています。毎日は難しいけれど、毎週1回ラブホテルに行けば、1年間で48週だからちょうど47都道府県を回ることができます。

――ラブホ業界も日進月歩なんですね。3000軒見てきた中で、それぞれのラブホテルに特徴があるかと思うのですが、たとえば都会のラブホテルと地方のラブホテルって土地の広さも全然違いますよね。印象深いホテル、あるいはオススメホテルを教えてください。

日向 北海道に印象深いラブホテルがあります。札幌競馬場に隣接する「Blue Hotel OCTA」には、広い窓から競馬を観戦できる、ラブホテルとは思えないお部屋がありました。地域的な特徴として、北海道は白樺の壁紙とか、白を基調としたインテリアが多いように思います。他方、名古屋だとデコトラというかパチンコというか、ギラギラと派手な装飾にこだわるホテルが多く、プールもドーン! コネクティングルーム、ドーン! とゴージャスなホテルが目立ちます。大阪はブランドものでプレミアム感を演出する傾向があり、「GODIVAのアイスあります」とか「ブルガリのアメニティ揃えてます」とか宣伝しがちですね。あ、大阪は休憩が1時間単位であります! フリータイムもありますが、休憩が1時間からあるのは珍しいですよね。

――せっかち!

日向 県民性の違いでしょうか。九州だと性に開放的な土地柄といわれているだけに、「アダルトグッズが充実してます」と大々的にウリにしていたり、ラブホなのにオーシャンビューが楽しめるホテルもありますね。そして、侮れないのは四国! 意外といっては失礼ですが、都会的な感じでオシャレなラブホテルが多いんですよ。オーナーさんも勉強熱心な方が多くて、東京のトレンドをいち早く取り入れていますし、センスの良いホテルが多いです。飲食メニューで面白いのは沖縄。沖縄は肉ブームなので肉推しのホテルも多いですね。

――ラブホで肉推し!?

日向 たとえば、飲んだあとのシメに食べるものの定番って、ラーメンじゃないですか。沖縄では今、シメにステーキを食べるほど、肉がブーム。だからラブホでも肉のメニューが充実しているんです。

――いや、そもそもラブホテルに飲食メニューを用意しているのは、当たり前なんでしょうか。

日向 風俗利用が多いホテルだと、割り切って用意してないところもあります。ラブホテルって、3つの黄金バランスがあるんです。宿泊するカップル、昼間は不倫のカップル、夕方以降のサラリーマンが利用する風俗。この3つのバランスがいいと、1日中稼動する感じになるんですね。なので、黄金バランスの崩れないホテルや、池袋や新宿のようにデリヘル利用の多い地域であれば、一般カップルへ向けた飲食充実などのサービスを作らなくても稼動するし、むしろ飲食を提供することで、スタッフの手を煩わせるくらいだったら……と、飲食メニューはないところもあります。

――セックスするだけじゃなくて、デートとして長時間滞在するカップルにとっては、飲食メニューの充実も大きなポイントなのかもしれませんね。

日向 東京都国立市にあるホテル「ウォーターホテルS」は、料理に相当なこだわりを持っていて、とっても美味しいです。専属のシェフが4人もいて、パティシエもいます。料亭と同じルートで素材を仕入れていて、メニューも軽食レベルではなく本格的な内容。オマール海老のパスタが3000円くらいなので、ちょっとお高めだと思うかもしれませんが本当に美味しいんですよ。

こだわりといえば、シーツや枕にこだわるホテルも増えてきているのですが、「ウォーターホテルS」はドバイの7つ星ホテルと同じシーツを使用しているという点もすごすぎます。贅沢な繊維として世界中で珍重されているコットン・ピマ綿の肌触りは最高です。お客様の中には「ラブホテルだから汚いだろう」という先入観を持っている方もいらっしゃると思いますが、「ラブホテルだからこそ、よりキレイに清潔に」とオーナーさんをはじめ、従業員の方たちは本当に気を遣っているのが伺えます。

――余計なお世話ですが、採算取れているんでしょうか……。

日向 ここだけの話ですが、飲食だけで月450~500万円売れるらしいですよ。ラブホテルではあるけど、その料理を目的にして「ウォーターホテルS」を訪れる方も多いみたいです。

――知る人ぞ知る名店みたい! インテリアはもちろん、アメニティや美味しい飲食メニューなど、女性の好感度を狙うラブホテルが本当に多いのですね。

日向 実際のところ、ラブホテル選びの主導権を握っているのは女子なので。カップルの場合、女性が「あそこのホテル、また行きたい!」となれば、男性は「じゃあ、そこ行くか」ってなるんですよ。

インバウンドのお客さんに広めたい「ラブホテル」の利便性

日向 神奈川県川崎市にあるラブホテル「迎賓館」は、映画『ヘルタースケルター』のロケ地にもなっているんですが、すごく素敵でしたね。フロアごとに装飾のタイプが違い、映画で使用された一室は、お部屋の中に橋が渡してあるゴージャスなお部屋でした。

――オリエンタルな雰囲気が漂っていて、インバウンドのお客さんにも、ウケがよさそうですね。

日向 以前、フランスにあるドキュメンタリー番組を制作しているテレビ局から取材を受けたことがあったんです。フランスの建築家の方が、東京の様々な建築を巡りつつ日本のラブホテルも行ってみたい! ということで、私がアテンド役を担うという内容だったんですが、そのときに強く感心されていたのが「迎賓館」と、六本木にあるSMルーム専門の老舗ホテル「アルファイン」でした。

――千葉県千葉市にあるリゾートホテル 「HOTEL CAMBRIDGE(ホテル・ケンブリッヂ)」は、日向さんがいくつかの部屋をプロデュースされていますが、「迎賓館」や「アルファイン」のようなこだわりを持って改装に臨んだんですか?

日向 予算の関係もあって内装を大幅に変えることは出来ませんでしたが、たとえば1番小さな部屋は、“小さい部屋”というのを逆手にとって、バリ風のエステサロンのようなリラックスできる空間をイメージして、照明も暗くして……という感じにしましたね。機会があればイチからプロデュースもしてみたいです。内装以外にウケが良かったのは、アメニティの変更。そして1番大きい反響があったのは、Lサイズのコスプレ衣装! 私自身、昔に比べて体重が24キロ増えちゃったというのもあるんですが……、コスプレの普通サイズって結構小さめなんですよね!セーラー服を着たくても入らない方って結構多いんですよ。着替えたもののパツンパツンじゃ興ざめしちゃうけど、ダボダボ大きい分には華奢に見えるからアリなんです。「「HOTEL CAMBRIDGE」では、3Lサイズまで展開しており、すごく好評です。

――小さめサイズのコスプレ衣装で、興味はあるのに泣く泣く諦めていた方が多かったということが判明しましたね。日向さん自身は、どのようなラブホテルが好きですか?

日向 スイートルームみたいにゴージャスな部屋があるラブホテルはいいですよね。大阪府豊中市にある「ロータス 豊中店」は、サメのいる水槽がある部屋があったり、ベッドが2つあったり、ダイニングテーブルとイスのある部屋や、鏡張りだったり……、まるで“成功した人の部屋!”って感じ(笑)。反対に、年を重ねると和室も素敵なだと思うようになりましたね。最近は“昭和のラブホテル”といわれているような、ゴテゴテした装飾だったり、ステンドグラスでちょっとなまめかしい雰囲気を演出していたり、たくさんのカットが施された鏡があったりするラブホも好きです。

――国内旅行のときにラブホ活用するのも楽しそうですが、ラブホテルって予約はできませんよね?

日向 旅館業法で営業しているホテルなら、予約できるところもすごく増えてますよ。クリスマスやバレンタインなどの繁忙期は受け付けていないホテルも多かったんですが、最近は繁忙期でも予約できるところも多いです。しかも、予約できるところは、1回チェックインしてから出掛けることもできる「途中退室」もできるのですごく便利。ラブホテルって車で行くところなら高速道路のそば、電車で行くところなら街の中心部にあることが多いじゃないですか。だから観光の際は、ラブホテル宿泊はオススメですよ。

――宿泊費も、ラブホテルは部屋貸しだから旅館に宿泊するよりも経済的に嬉しいですね。

日向 そう、もうひとつラブホテル宿泊でおトクな活用方法なんですが、視聴者が観たいときに様々な映像コンテンツを視聴できるサービス「ビデオオンデマンド(VOD)」は、シティホテルの場合だとプリペイドカードを購入しないと視聴できませんが、ラブホテルだったらAV視聴と一緒で映画も無料で楽しめるので、レンタルショップで最新のものを借りたり、シティホテルでプリペイドカードを購入するより、断然オススメです。

――女性ひとりでも楽しめそうですね。

日向 いいですよ、いつもと違った空間で息抜きするもよし、仕事するもよし。楽しみかたもたくさん! お腹いっぱいになれるし、疲れたら寝る、退屈だったら映画鑑賞。アメニティも豊富だから基礎化粧品を持っていく手間も省ける、それなのにお安い。

――贅沢な空間ですね。その風営法と旅館業法の違いや、実は予約ができるということ、ひとりで宿泊可能ということも、知らない方もまだまだ多いと思います。興味を持ったホテルを見つけても、風営法と旅館業法のどちらで営業しているのかというのは、たとえばオフィシャルHPを見れば、わかるものなんでしょうか。

日向 自分が連載してるから言うわけじゃないんですけど、先ほど紹介したサイト「ハピホテ」だと、風営法のホテルには「18歳以上NG」という表示があるので、とてもわかりやすくなっています。反対に書いていなければ旅館業法のホテルということになります。そこから予約のためにオフィシャルサイトに飛べますし、便利です。

――これから東京五輪に向けて、東京が盛り上がってくると同時にまた、インバウンドのお客さんも多くなると予想されます。宿泊先が女子に嬉しいサービスも盛りだくさんでインテリアも可愛いラブホテルだったら、外国からのお客様もテンションが上がると思うんですよね。

日向 そうなんですよね。来日するときに、宿泊するホテルを決めてこない方って本当に多いみたいですよね。そういう方のためにも「ハピホテ」では「LOVE INN JAPAN」という外国人向けのサイトをオープンさせており、英語で説明しています。利用者が増えることは、日本のラブホテル業界でも嬉しいことですし。私も引き続き、ラブホテル業界の盛り上げに尽力します!

◆日向琴子さんプロフィール

世界で唯一のラブホテル評論家。漫画家、コラムニスト、元グラビアアイドル。第4回国民的美魔女コンテストにて「スリム美魔女賞」受賞。ライフワークとして、性感染症やエイズに関する予防啓蒙活動を続けている。

レギュラー番組『ケンコバのBAKO2 TV』(サンテレビ)では毎週オススメホテルで女子会を開く『日向琴子のラブコンシュエルジュ』が好評OA中。

オフィシャルブログ: 「日向琴子のキレイになること」

変わりゆくラブホテルを見つめる、ラブホ評論家というお仕事/日向琴子さんインタビュー

漫画家でありグラビアモデルでありドラマの原作者でもあり、そして「ラブホテル評論家」でもある女性・日向琴子さん。多彩な顔を持つ彼女の好奇心に迫ります。

ラブホテル評論家って、何?

――22歳の時には漫画家としてデビューされていますが、いつから「ラブホテル評論家」という肩書きが加わったんですか?

日向 19歳のときに漫画家になるために上京して、今でいう読者モデルのような仕事も並行していたんですが、当時は「下着や水着の衣装は絶対にイヤ!」と線を引いていたんですね。ところが、28歳くらいでグラビアにスカウトされて「やっぱり若いうちに撮っておこうかな~」と考えが変わって(笑)、夕刊フジのラブホテル紹介コーナーにモデルとして出演することに。ラブホテルの一室で、水着姿の女性の写真を2,3枚撮って掲載するわけなのですが、セクシー女優の方やレースクイーンの方をキャスティングしてはドタキャンされるという非常事態が頻発していて、「こいつなら何年も漫画連載もしてるし、音信不通になることはないだろう」と私に白羽の矢が立ったんです。

――最初からいきなり評論家を名乗ったわけじゃなくて、あくまでもモデルとしてラブホテルに関わったんですね。

日向 記事を書いていた記者さんが、私の感想やコメントも拾ってくれたりはしましたが、評論なんてとてもとても。その連載に定期出演して1年ほど経ったときに、いくつかの週刊誌から「ラブホテルに詳しい女性なんですよね?」って特集ページなどに呼んでいただいて。「ラブホテル評論家」という肩書を付けてくださったのはライターの山田ゴメスさんです。ある雑誌でゴメスさんが「変り種評論家」という特集記事を書いて私のことを紹介してくださって、それからラジオやテレビでも呼んでもらえるようになって、今に至ります。だから、自分で「ラブホテル評論家」というものになろう、とは思ってなかったですね。

――肩書きが先についてから、ご自身で色々勉強されたということなんですね。

日向 そうですね。もともとラブホテルは好きではあったんですけど(笑)。でも「評論家」としてメディアに呼ばれ出した時に、好きだからそれなりにラブホには行ってはいるけど、周りが驚くほどの回数を行ってるわけでもないし、現場のことなんて全く知らないから評論するほどの自信もないし、ポッと出のワケのわからない女が「ラブホテル評論家」を名乗ってるなんて、きっとラブホテル業界の方たちも面白く思わないだろうという不安もあったんです。だから勉強しましたね。

――実際、業界の方々の反応はいかがでした?

日向 10年前当時、業界ではラブホテルのイメージをよくしたいという動きがすごく強かったのと、「ラブホテルで女子会」を流行らせるべく女性をどう取り込むかということを考えている時期だったんです。その頃、レジャーホテル・ラブホテル検索サイト「ハピホテ(ハッピーホテル)」で連載をスタートさせたタイミングだったので、業界の方々と協力して試行錯誤させていただきました。ハタチくらいの若い女の子ではなく、当時30歳という私の年齢も(それなりに経験を積んでいそう、ということで)ちょうどよかったんだと思うんですけど、ラブホテル業界の方たちも意外とすんなり受け入れてくださったんです。

――ラブホテルについての勉強って、具体的にどういったことをされたんでしょうか。

日向 評論家というからには! と、書籍や参考資料をひもといての勉強はもちろん、経営者の方にお話を伺ったり、「ハピホテ」の取材でお会いしたスタッフさんにお話を聞くようにしたりとか。あと毎年1回、ホテル開発や運営、最新設備機器システムと新サービスの展示会などを行っている「レジャーホテルフェア」というイベントを開催しているんですけど、そこにも顔を出して最新情報を調べたりとかもしてますね。

「風営法」と「旅館業法」違いは?

――日本にラブホテルと呼ばれる施設は、どれくらいあるのでしょうか。

日向 全国で3万件と言われています。

――ピンとこないんですが、3万件って多いものなんですか?

日向 マクドナルドより多い、といえば少しピンとくるかもしれません。実は利用者にはあまり知られていないことだと思うんですが、ラブホテル・レジャーホテルには「風営法営業(以下、風営法)」で建てられているものと、「旅館業法営業(以下、旅館業法)」で建てられている2種類があるんです。女子会が出来たり、内装がゴージャスだったりする最近のラブホテルは、旅館業法でやっているところが多いです。旅館業法で建てられたホテルも入れた全体的な数でいうと、ラブホテルの件数は増えています。

――「風営法」で経営されているホテルは減っているということですか?

日向 風営法で経営しているホテルは、一時期は減りました。というのも、風営法ってちょこちょこ改正されているんですが、風営法の場合、建物の権利所有者を変えられないんですね。新たに申請しなおさなきゃいけなくなります。申請しなおすとなると、たとえば50年前に許可がおりてたいたとしても、学校や新しい建物が近隣に出来ていることで、申請の許可がスムーズにおりなかったり、結構難しいところがあるんです。そのため、権利所有者変更のタイミングで、女性同士やファミリーで使えるように旅館業法に切り替えよう、というホテルが多くなったのが10年くらい前ですね。

――では今は、「旅館業法」のラブホテルが圧倒的に多い?

日向 うーん、ただ、5年くらい前にもまた風営法の改正があって、風営法の新規参入受け入れが緩くなった時期があったんですね。アダルトグッズを置けるとか、エロに特化したラブホテルの場合は風営法に則って経営した方がいいので、そういう考えの方たちの登録が増えたんですよ。その後に、東京五輪の誘致が決定してビジネスホテルが増えたりもしたんですが、ここにきて、風営法で昔ながらのラブホテルもやっぱりいいんじゃない? ってまた注目されたり。だから本当に、オーナーさんの考え方次第なんですよね。

――女子会利用が盛んに謳われている一方、ラブホテルでは、同性同士の利用が断られることもあるのではないでしょうか。

日向 風営法のラブホテルは、法律的な規定でいうと、「もっぱら異性を同伴する」と定められています。ただ、恋愛の形も様々だし、オープンになりつつある現代では積極的にLGBTへの理解を示すところも出てきていますが……これもオーナーさんの考え方次第としか言えません。

――基本的に、フロントには必ず人がいるものなんでしょうか。

日向 いますね。風営法のホテルの場合は、無人に見えるところもありますが、防犯のために一応お客様から見えないところにいたりします。あと入口にも監視カメラがあるので、モニターでは確認されていると思いますよ。

――そうですよね。後半では、日向さんおすすめの最新ラブホについて教えてください!

◆日向琴子さんプロフィール

世界で唯一のラブホテル評論家。漫画家、コラムニスト、元グラビアアイドル。第4回国民的美魔女コンテストにて「スリム美魔女賞」受賞。ライフワークとして、性感染症やエイズに関する予防啓蒙活動を続けている。

レギュラー番組『ケンコバのBAKO2 TV』(サンテレビ)では毎週オススメホテルで女子会を開く『日向琴子のラブコンシュエルジュ』が好評OA中。

オフィシャルブログ:「日向琴子のキレイになること」

男たちの股間・足指の洗い方&口臭対策「チンコは全身の中で1番汚い場所と…」

大晦日は必ず“年越しそば”をこさえます。数年前……ネギを買い忘れたことに気付き、極寒の深夜にスーパーに駆け込み、翌日の元旦に寝込んだことがあります、大根 蘭です。

年末年始特別企画として、

◆頻度や方法など、どんな感じなの?「オナニー事情」

◆あんなところやこんなところ、ちゃんと洗ってるの?「男性のケア調査」

◆「まだ試したことがないけど、ヤッてみたい!」どんなセックスに憧れてるの? 「セックス願望」

以上、3つのカテゴリに分けてアンケート結果をお届けしています! 第2弾は……ぶっちゃけどのくらいちゃんと洗ってるのか、おせーて! ということで、「男性のケア調査」について。「ティンコ&アナル」「足の指股&耳の後ろ」「口臭対策」部門に分けてお伺いしました!

第1弾はコチラ⇒頻度や方法など、どんな感じなの?「オナニー事情」

Q1:ティンコ&アナルはちゃんと洗っていますか?

◆「竿も勃たせながら洗い残しのないように、懇切丁寧に洗う。玉袋も袋毛で泡立たせて丹念に洗う。アナルは残クソがパンツに付着せぬよう、必ず人差し指をつっこんでやさしく洗う。アナニーに目覚めぬよう、手短に」/(38)

◆「カリ首と玉袋は念入りに洗う。アナルはウォッシュレットの「強」に頼っちゃうから、入浴時にはささっと撫でる程度」/(28)

◆「仮性包茎のため、チンコは皮部分も丁寧に洗う。アナルはお尻を洗う流れで軽くこする程度」/(35)

◆「竿とタマは丁寧に洗っていると、いつの間にかそのままオナってることも。痔の経験もあるため、アナルはゴシゴシではなく、泡立てたソープでふわっとやさしく」/(30)

◆「カラダはタオルで力強く洗い、チンコ・タマ・アナルは丁寧な手洗い」/(32)

◆「カリの裏側に恥垢が溜まりやすいと聞くので、そこは丹念に。そのときに泡立ったソープでタマも洗う。アナルは意識したことはない」/(24)

◆「チンコは全身の中で1番汚い場所という認識があるので、体を洗うタオルで洗いたくない。チンコ、アナルともに手で洗うけど、アナルは見えない部分でもあるし、あまり強く洗ったことはない」/(40)

◆「毛深くてムレてる気がするので、サオとタマはタオルを使って洗う。アナルはウォシュレット派」/(42)

◆「手で洗うだけだと、チンカスのカスは頑固な気がするからタオルできつめに洗う。アナルは人差し指を軽く突っ込み洗い」(50代)

◆「トイレから出ても手を洗わないことが多いから、風呂に入ったら、チンコよりも手を念入りに洗う。アナルはボディソープじゃなくて固形石鹸で泡立ててタオルで優しく」/(50代)

☆みなさん、ティンコやタマタマは丁寧に洗っている様子が伺えますね。アナルに関しては洗っている・洗っていないが半々ですが、アナルに対しての意識が全く違いますね。洗っている方はゴシゴシ洗うよりも泡立てたソープで優しく洗っていたり、少し指を入れて洗っているほど。洗っていない方は、意識したことがなかったり、ウォシュレットで満足のよう。私もウォシュレットやビデ愛用者なので気持ちよさは共感しますが、アナルは……表皮にたくさんの付着している細菌の侵入を阻んでくれているのが、皮膚や粘膜のバリア。ウォシュレット「強」で長めに当てることによって、皮膚が弱ってしまい、さらにトイレットペーパーで擦ることでバリアが崩れてしまい、傷がつきやすくなるので、ウォシュレットに頼りすぎは気をつけてください。※痔の方は、悪化させる恐れがあるので一層気をつけて!

◎Q2:足の指股&耳の後ろは、ちゃんと洗っていますか?

◆「足の指は靴下のカスが溜まりやすいため、めっちゃ丁寧に。耳の後ろは実はすんげえクセェし、シャンプーや洗顔の洗い残し泡がまたクセェ原因を作り出すので、洗ったあとも風呂を出る前に再度洗うように心がけている」/(38)

◆「どちらも強く意識したことはなく、足指周辺も一連の洗う流れで“触れてる”レベル。耳の後ろは顔を洗ってる流れで」/(28)

◆「足指の間には靴下のクズが付いていることもあるから、多少丁寧気味に洗う。耳裏は洗顔のついでに洗う」/(35)

◆「足の指は汗ばむから一本ずつ洗う。かかとは気付いたら硬くなってるから、1週間に1回くらい軽石を使用する。数日に1回、風呂上りに綿棒で耳の中掃除をする時に、耳裏も同じく綿棒でこする」/(30)

◆「つま先が靴下と密着が高くムレていると思っているので、指股よりも、つま先部分をタオルでゴシゴシ。耳の裏もタオルでゴシゴシと」/(32)

◆「足の指は、1本ずつタオルを通して洗う。耳の裏は普段はあまり意識してないけど、彼女と会う前日は、入念に洗っている」/(24)

◆「正直、足指も耳裏も普段は体を洗う流れ程度。ただ、彼女とセックス前のシャワー時は、どちらの部分もこれでもかというほどタオルでこする」/(40)

◆「足指は、手の指を挟むようにして洗う。耳の裏は洗顔のとき一緒に洗う程度」/(42)

◆「数年前、耳の裏を触って嗅いだ時の衝撃を受けてから、お風呂に入って一番最初に耳の裏から洗う。1日中革靴を履いてムレているため、足指の間も丹念に洗う」/(50代)

◆「足指より足裏全体のほうが意識して洗う。耳は風呂場では意識して洗うほどじゃないが、普段から汗ふきシートで拭いている」/(50代)

☆年齢問わず、足の指股は丁寧に洗っている方が多いように見受けられます。耳の裏はクサくなりやすいと、昔から言われているし結構意識している人が多いのかなぁと思いきや、洗顔の時にササッと系が多いですね……。見えない部分でもあるし、存在を忘れがちですかね。耳の裏は垢が溜まりやすいので、意識して洗っていただきたいですねぇ。もし枕が臭かったら、耳の裏がクサイと思ってください。石鹸でゴシゴシ洗わずとも、熱めのシャワーで耳の後ろをはじめ、皮脂の出やすい場所に30秒ほど当てるだけで、古い皮脂が洗い流され、ニオイ対策にもなるんだとか。男女ともにお試しください。

◎Q3::口臭対策はしていますか?

◆「虫歯のあるやつはクサイ。歯を磨かないやつはクサイ。口臭対策は、ガムを噛む。片方だけで噛み続けているとバランスが悪くなるので、ひと粒を2つに分けて、右側の歯と左側の歯でバランスよく噛み続ける」/(38)

◆「普段からお酒を飲んだあとは、胃から効くタイプのブレスケア的なものは携帯。歯磨きはするけどチャッチャと終わらせるため、磨き方は甘いかも。彼女とお泊りのとき、キスしたいと思っても、寝起きのクサさを気にして、そっと洗面台でクチュッとゆすぐ」/(28)

◆「普段からフリスクを口に放り込む。彼女と会う時はフリスク&ミントガム。デートのときは、それに合わせてブレスケアで胃の中までアタック!」/(35)

◆「彼女が起きたての口がクサイ。歯を磨いてほしいけど指摘しづらいため、一緒に歯を磨こ! の方向にもっていってる」/(30)

◆「ただでさえ、虫歯(治療済)が多いことから口臭は気にしてる。朝晩の歯磨き以外は、仕事のアポがなければ常にガムを噛んでる。おかげでいつも顎がいたい」/(32)

◆「朝昼晩の歯磨きの他にはキシリトールガムを常に常備。彼女と会うときはフリスク。セックス前も歯磨き、泊まった翌朝は起きた流れで何もせずセックス」/(24)

◆「歯を磨いただけだと、歯くそが取れていない可能性があるため、夜の歯磨きのあとはデンタルフロスを使用」/(40)

◆「朝は歯ブラシ、昼はマウスウォッシュ、夜も歯磨き。仕事中はガムかフリスク」/(42)

◆「朝晩の歯磨きだけだったけど、娘に口臭を指摘されてから、朝晩から朝昼晩の歯磨きをするようになった。そして食事後はブレスケア」/(50代)

◆「1日2回朝晩の歯磨き以外には、ミント系ガムを噛むようにしてる」/(50代)

☆大体、みなさん「朝晩」または「朝昼晩」の歯磨きタイムはしているようですが、歯磨き後のデンタルフロスをきちんとしているのは素晴らしいです! 面倒くさくて、なかなか毎日続けられないんですよねぇ……。日中もガム・タブレット、飲んだ翌日はブレスケアと頑張って清潔を保っている様子。ただ、朝昼晩の歯磨き以外にも、常にガムやタブレットでケアをしてセックス前にも歯磨きしてるのに、朝セックスの前の歯磨きはしないって人! そこ1番肝心!

(大根 蘭)

「#保育園落ちた日本死ね」から10カ月、待機児童問題の現状はどうなっている?

子供を保育園に入れるため、親が奔走する「保活」は年々激化。ついに今年は、認可保育園に入れなかった母親による叫び「保育園落ちた日本死ね」が、「2016ユーキャン新語・流行語大賞」のトップテンにランクイン。全く喜ばしくないけど、解決に向けて燃料を投下したという点では喜ばしいという、複雑な出来事までが勃発してしまいました。私自身も今年2月に〈保育園落ちた、日本死ね〉状態になり、住んでいる自治体で発表されている〈認可保育園の入園下限合計指数(何点あれば入園できたのか)〉を夜な夜な眺めては、「くっそ、数年前なら今の持ち点でも入園できたのか!? 生むのが数年遅かった!」と地団太踏んだり、「各園の入所最低指数が年々上がってる! 来年度だって絶対今年の数字に合わせて、どの家も点数あげてくるよ!」と鼻息荒く語り、夫に「〈点数あげてくる〉って、フィギュアスケートかよ」とあきれられたりと大騒ぎでした。

これから子どもを保育園に入れたい親、現在認可外の保育園に子どもを通わせている親たちにとって〈認可保育園への入所〉は、保活におけるひとつのゴールですが、そこへたどり着くまでにやらねばならないことの労力のなんと煩わしいことか。各所でさんざん語られていることではありますが、何度でも言いましょう。女性の雇用拡大が国家プロジェクトになっているというのに、フルタイム労働でもなかなか保育園に入れないというこの都市部の状況は、やはり異常です。さらに、「日本死ね」の叫びによって待機児童問題がようやく注目され解決対策が進められているというニュースはチラホラ耳にするものの、なかなか変化を実感できているという人は少なそうです。そんなことから、今年3月にも当サイトにご登場いただいた京都大学大学院人間・環境学研究科の柴田悠准教授に、〈「日本死ね」記事以降、待機児童問題はどう変化したのか?〉というポイントを伺ってみましょう。

柴田悠(以下、柴田)「昨年度から6~19人定員の小規模保育施設が認可保育所扱いになったことで、保育所を比較的柔軟に開けるようになったので、保育の受け皿は確実に増え、いい方向に進んできているとは思います。ただ、今年度から保育士配置基準が緩和されたことで、保育の質が低下している恐れもありますので、量の拡大だけでなく、質の確保・向上が今後の課題です。さらに今年3月からは、厚労省で〈隠れ待機児童〉の調査と公表も始まりました。希望する保育所に入れないのに定義の問題で待機児童にカウントされないという〈隠れ待機児童(潜在的待機児童)〉も含めると、今年4月時点で9万人の認可保育所に入れない児童がいたという話ですね。国も徐々にニーズを把握しようとしていますので、今年2月中旬にブログで「日本死ね」と叫ばれた時よりは、対策が進んできている印象です。隠れ待機児童の公表が3月末でしたので、あのブログの騒ぎもひとつの要因になっていたのではないでしょうか」

待機児童問題では保育士の待遇も問題視され、東京都の小池百合子知事が発表した待機児童対策に向けた126億円規模の補正予算案では〈空き家を小規模保育所に改装したり保育士らの社宅として借り上げたりした場合に家賃を補助する〉などのプランが提案されています。しかし巷では「保育士はボロ屋で十分ってか」「シェアハウスとか聞こえのいい言葉を使っても、要は現代版のタコ部屋だろ」など失笑だらけだったよう。こういった話題にも表れている〈保育士の雇用問題〉についてはいかがでしょう?

柴田「建物(認可保育所)を建てても保育士を確保できず、開園できなかったというケースもあったようですね。対策の進展はありつつも、やはり現場はまだまだ人手不足。賃金も少し上がりましたが、保育士たちが求めているラインに達していないのでしょう。保育士の資格を保有していても保育士の仕事をしない人が多くいます。また、賃金だけでなく労働時間や労働環境の問題もあります。世の中の女性がより多く働くようになり、しかも長時間労働もいまだに多いなかで、保育士も延長保育で夜間まで働かざるをえない。交代するなどの工夫はしていると思いますが、人数が足りなければ当然長時間労働となります。保育士たちにとってはまだまだ過酷な労働環境であり、現場は逼迫している印象ですね」

規制緩和の中には〈幼保一元化〉や〈小規模保育所(ミニ保育所)の年齢制限緩和方針〉なども耳にしますが、保護者としては新たな不安点がたくさんあります。園庭のない小規模保育所は3歳以降の活動量が不十分では? 少人数ですごす環境では集団生活のルールが身につかず、小学校に上がったとき本人が戸惑うのでは? 幼稚園の子たちは皆お昼すぎにはお迎えが来て帰っていくのに、それを毎日目にすることで寂しい気持ちにならないのか等々、心配事が次々と……。

柴田「規制を緩和して柔軟に運営できるようになり保育サービスが提供しやすくなってきている反面で、予算が増えていないので保育士や施設整備の拡充がなかなかできない。現場のマネージメントは非常に苦労されているんじゃないかと思いますね。うまくできている現場もあるのでしょうが、中には保育士に無理をさせ、その結果子どもに目が行き届かなくなってしまう誰にとっても不幸な状況が生まれている現場もあります。実際に2004年から2014年にかけて、認可保育所での幼児の死亡事故は合計50件報告されています。主には「うつ伏せ寝」による死亡と考えられ、つまりは、子どもに目が行き届いていなかったことが原因です。もともと『社会保障と税の一体改革』で、保育充実のための恒久財源を0.7兆円確保するという約束だったのですが、結果的に消費税を3%しか増税できていないので、その分、恒久財源の確保は苦労したみたいですね。2017年度予算案を見ると、なんとか確保できたようです。しかし、保育の質の向上のためには、加えて0.3兆円超が必要と定められていて、その恒久財源についてはまだ確保されていないようです。他方で、国の予算がなくても自治体で工夫して、独自に認証保育所などを増やすことで、状況はよくなっているという地域もあるようです。

また、1歳児を認可保育所に入れることが難しいため、育児休業を放棄して前倒しで0歳児を入れる親がいることを受けて、事前に認可保育所を予約できる<入園予約制>といった新しい制度も提案されています。〈0歳児保育のコストの高さ〉は現在、とりわけ問題視されているんです。研究者の一部には、0歳の保育は受け入れないようにして、それで浮いた予算を1歳からの保育に回せば、待機児童はかなり解決すると論じる方もいます」

1歳からのクラスしかない認可園もありますが、現状ではそこに入るためには結局0歳から認可外に預け、点数を稼がなくてはなりません。

柴田「そうなんですよね。家で保育したいと思っているのに、点数稼ぎのために0歳児を預けざるをえないというのは子どもとっても親とっても不幸なことです。0歳の間はしっかり育休を取れ、その後は確実に預けられるという制度を整備したほうがいいかもしれません。統計上待機児童が数パーセントしかいないスウェーデンでは、基本的に0歳児の認可保育は提供されていませんが、育休の間は給与の8割が保障され、1歳からは家庭所得の数%以内というかなり安い値段で認可保育所にほぼ確実に入れることが、法律で保障されています。ここ最近では、日本のデータでも、認可保育サービスや1年間の育休制度がきちんとあったほうが母親の就業率が高まるという研究も発表されています。そのことから、0歳児の間は育休を推奨し、保育の提供は1歳児からという方法を、一部の研究者は推奨しています」

一方で、フリーランスの我々もそうですが、育休というものが存在しない商売では、0歳から預かってもらえないと困るのですが……(笑)。

柴田「もちろん、0歳児から預けて働きたいというお母さんもおられるかもしれないので、そこは慎重な議論が必要ですね。0歳から預けるメリットももちろんあります。私が最近知った研究ですと、親子が常に24時間一緒にいるよりも、しっかりとした認可保育所に預けたケースのほうが、親が〈子どもを叩く〉という行為が少なくなりやすいそうです。虐待で亡くなってしまう子どもは0歳児が最も多いわけですので、0歳児であっても一時保育などの制度はしっかり整えるべきだと思います。未だに人々の意識の中では「保育所に預けるのは可哀そう」みたいな意識もありますが、さきほど紹介した研究結果は、とりわけ精神的に余裕のない親は、子どもを認可保育所に預けたほうが、ずっと子どものためになるということです。こういったことが、政治家に広まり、もっと待機児童問題に関心が集まってほしいですね」

〈保育所は、親だけでなく子どものためになる〉という研究結果が現時点で広まると、その保育所を利用できない現状の親たちが、ますます追いつめられるような気もしますので、ここはやはり待機児童問題を早急に解決していただきたいものです。

柴田「特に与党の政治家の方々にこういった認識が広まるといいのですが……。ただ、やはり難しいのは待機児童問題が都市部に偏った問題であり、国会では後回しにされがちという点です。ですからもっと、自治体の予算を大胆に活用していくことも必要でしょう。それから都市部では、認可保育所だけに頼ると土地代がかかったり建設が反対されたりしてしまうので、保育所だけではなくて、認可保育ママももっと活用したらよいかもしれません。たとえばフランスでは、3歳からは無料で幼稚園に通えますが、それ以前の年齢はどうしているのかというと、保育所に通っているのは1割半だけで、その倍の3割の子どもたちは、認定保育ママに預かってもらっているんです。フランスの認定保育ママは、自宅で子どもを4人まで集めて保育できますので、1対1のベビーシッターよりも効率的です。もちろん研修は必要で、始める前に60時間、受け入れはじめて2年以内に60時間、さらに5年ごとに資格更新が必要です。そのようにして保育ママの質を確保しているのです。そしてフランス政府は認定保育ママを利用する親たちに補助金を出し、その結果普及しています。

フランスにももちろん0歳からの保育園はありますが、都市部は待機児童が多いようです。フランスは女性の社会進出が進んだのがスウェーデンよりも遅れていたため、スウェーデンのように認可保育所を都市計画に組み込んで整備することができず、保育所整備が後手後手になってしまったので待機児童が増えました。そういう点で日本と状況が似ているので、とても参考になると思います。フランスは戦後ずっと出生率が下がってきていましたが、1990年から保育ママの利用補助金が支給されるようになって、その直後の1994年から出生率がV時回復しました。1993年に1.73だった出生率は、今は2.0前後をキープしています」

日本は今年、統計をとり始めてからついに初めて出生数が100万人を下回ったというニュースがありましたが、これも待機児童問題による〈産み控え〉が深く関わっていそうですね。保育ママに関しては、日本でも数は圧倒的に少ないものの、存在は認知されてきたのではないでしょうか。

柴田「日本も保育ママが都市部でもっと普及すれば、もしかすると預けやすくなり出生率も上昇しやすくなるかもしれませんね」

保活で一番困るのは、最終的にはもちろん「どこにも入れない」ですが、とにかくまとまった情報というものがなく、各々が闇雲に情報をかき集めなくてはならないという問題もあります。役場に問い合わせるのにも質問の仕方のテクニックが必要だったり、担当者によって言うことが違って混乱したり、高確率で入れない園であっても見学に出向いたりと、不毛な労力が多すぎるように思えます。

柴田「そういった不満が一気に高まり、国会前でのデモなどが行われましたよね。全国的な議論を巻き起こすにはインパクトがあっていいし、それによって多少予算を組みやすくはなるでしょうが、しかし国に訴えても、なかなか都市部の状況を改善できないのが現状だと思います。国は都市部に優先的に予算を充てるということはできないわけですので。なので先ほども申し上げたように、都市部の自治体に予算をしっかり作ってもらって、保育所や保育ママなどの柔軟な保育サービスを増やしてもらう方向に、目を向けたほうがよさそうです。今後は市や区などの自治体に向けて、請願などのロビー活動を起こさないと、現状はなかなか変わらないと思っていいでしょう。例えば〈保育コンシェルジュ〉をうちの区にも用意して欲しいなどの訴えでしたら、数年で叶うかもしれません。国に動いてもらおうというのは、地方との温度差も凄すぎますし、本当に難しい問題です。各自治体で工夫してもらうのが一番早いと思いますよ。地域の保活情報ももっと、IT化して〈見える化〉してくれたりするといいんですけどね。メディア記事で、対応の遅い自治体の名前を出し、プレッシャーを与えていくのも有効かもしれません。待機児童の数は発表されているので、ワーストを煽るなどもそのひとつです。これから子どもを産みたい方たちはその記事を使って、〈こんなことが書いてあるけど、どうなのか〉と役所へ問い合わせるのもいいでしょう」

それは、我々ライターが得意とする分野ですので、専門家のお墨付きをいただけるとモチベーションが上がります(笑)。さて来年度の待機児童はどうなるのか、結果が出るのは年明け2月頭。既に各自治体の来年度認可保育園申し込みが締め切られ、ひたすら祈りながら結果を待つしかない今こそが、ロビー活動の準備期間なのかもしれません。当サイトでも煽り記事の準備を進めたいと思いますので、嬉しい通知が届いた方も残念な通知が届いた方も、よりよい保育環境が整う状況を皆で目指し、ぜひともロビー活動にご活用くださいませ。
(ムシモアゼルギリコ)

松本潤、伊野尾慧、森田剛、田中聖…密接なジャニーズとAV女優のつながり

2016年最後の「週刊文春」(文藝春秋)が、嵐の松本潤(33)の意外な顔を暴く記事を掲載し、ファンは混乱に陥っている。同誌には、AV女優・葵つかさ(26)の友人が登場し、松本と葵が4年前からいわゆる“セックスフレンド”の関係にあることを細かく暴露。松本といえば女優・井上真央(29)との10年愛が有名で結婚も近いといわれているが、葵とは週に一度のペースで逢瀬を重ねてきたという(AV女優・葵つかさvs国民的女優・井上真央 嵐・松本潤の4年にわたる乱れた性の暴露)。

 松本は非常に用心深く、葵と会う場所は基本的に彼の自宅マンション。多忙な国民的アイドル・嵐メンバーゆえ自由時間は限られているようで、深夜~明け方に葵がタクシーでマンションを訪れ、数時間滞在するということが多いようだ。「つかさはそれまでの三年間、毎週のように彼と会っていたそうですが、連絡はいつも一方的で、会話もほとんどなくなっていたと話していました」と友人は語っている。葵は「いつ彼に呼び出されてもいいように、彼の家の近くに引っ越した時期もあった」ほど惚れていたようだが、傍から見れば男女交際というよりまるでデリバリーヘルスである。もちろんそのこと自体は別に悪いことではないが、井上との二股、そして松本の“国民的アイドル”というイメージに必要な清潔感から程遠いことが問題だ。

 ただ、記事が事実だとすれば、リスクは最小限になるよう松本は慎重に計算していたと考えられる。合コンを頻繁に開いたり、本物のヘルス嬢を自宅に呼ぶなどして関係者が多くなると、そのぶんコトが外に漏れる確率も上がる。葵という一人の「呼べばいつでもタクシーで来てくれる」女性を確保し、自宅以外では会わないよう徹底すれば、情報の漏洩を極力防ぐことが出来る。もちろんそれは葵の協力なしには成り立たないわけで、松本は葵の人間性を相当信頼していたか、あるいは邪険に扱い続けても裏切らないほど自分に惚れていると確信していたか……。残念ながら今回、週刊誌記事になってしまったわけだが。

 それにしても4年にわたって関係がバレなかったことはすごい。今回のことを葵側のハニートラップ、売名行為だと見る向きもあるが、そうだとしたら今ではなく、もっとずっと早い段階で情報を売ればいい話だ。葵も本気で松本に惚れ、尽くしていたのだろうか。そんな逸材を松本が発掘したのは、親友・二代目中村七之助の父である中村勘三郎のお通夜だったという。関係者の付き添いで参列していた葵と松本は、その場にいた共通の知人を介して知り合い、松本から連絡先交換を求めたそうだ。

 発売中の女性向けファッション誌「With」(講談社)の巻頭に嵐全員が登場しているが、その特集ページで松本は『フラッとご飯を食いに行くと、知り合いがいたりして。新しく会う人も、友だちの友だちでっていう【つながり】のことが多いよ。番組とかで「この間、会ったよね」って言ってるのも、直接知り合いというより、誰かの友だちで来ていて、「あ、どうも」っていう。そういう場所や人とのつながりは、ずっと変わらずに大事にしてるものではあるけどね』と語っている。葵とも最初はそういう【つながり】を大事にしているからこその出会いだったわけである。葬儀の場でナンパ、というのは勘三郎が知ったらニヤニヤ笑うところだろう。当時、通夜を取材するマスコミのインタビューに応じて目を潤ませていた松本だが、かわいい子にはめざとかったようだ。

一方で、ワキの甘さから一年もたたずに関係がバレてしまったジャニーズタレントとAV女優もいる。たとえば今年、明日花キララ(28)とのシンガポールバカンスを報じられたHey!Say!JUMPの伊野尾慧(26)がそうだ。明日花は葵と同じアイドルグループ「恵比寿★マスカッツ」のリーダーで、冠レギュラー番組『マスカットナイト』(テレビ東京系)で共演中。お互い、ジャニーズタレントと関係を持っていることを話したりもしていたのだろうか。

 また、すでに事務所を退所した元KAT-TUN田中聖(31)も、AV女優・倖田梨紗(31)と交際していたことは有名。倖田は違法薬物使用で二度逮捕され実刑判決を受けたが、その後に週刊誌や暴露本にて田中との関係を示唆、「友だちから『彼が梨紗に会いたがっている』という話を聞かされて、クラブで紹介されました。彼は優しくて私を大事にしてくれました」と交際の経緯を明かしていた。

 嵐といえば、忘れてはならないのが、2010年に亡くなったAV女優・AYAこと牧野田彩(享年30)のことだろう。彼女が生前に答えたという赤裸々なインタビュー内容が、死後、「週刊文春」に掲載され波紋を呼んだ。嵐メンバー5人中、櫻井翔(34)を除く4人と“男女の関係”だったという彼女は、彼らと写る数々のプライベート写真も証拠として提出しており、ファンを震撼させた。彼女がジャニーズタレントと“繋がった”のは、元ジャニーズJr.の男性と友人だったことから、だったという。最初に“した”のは松本で、「彼もまだジュニアの一員だった。中学生のくせに大胆で、口の中に出されてけっこうビックリした」と述懐、大野智(36)のことは「サー」と呼び、「キスも上手だった」。二宮和也(33)に関してはドライな関係だったそうで「彼はカラダばっかり。急に呼び出されて、公衆トイレで…ってこともあった」。このようにメンバーたちと次々に肉体関係を結んだが、相葉雅紀(34)とは唯一、お互いに本気で恋愛感情があり同棲もしたほどで、家族ぐるみの交際だったという。感情面についてはどこまで真実か不明だが、メンバーたちと肉体関係を持った女性と知っていて真剣交際に発展したとしたら相葉の神経はだいぶ太い。

もちろんAV女優と真剣交際していたジャニーズタレントもいた。「元」ジャニーズではあるが、田原俊彦(55)、近藤真彦(52)とともに「たのきんトリオ」として活躍した野村義男(52)は1995年に元AV女優の野坂なつみ(46)と結婚している(当時すでに野坂は引退していた)。また、V6の森田剛(37)は、2014年4月に交際発覚した美雪ありす(29)と同棲しており、週刊誌の直撃取材にも正々堂々と応じていた。今年春には破局してしまったようだが、週刊誌記者に「ちょっと待ってて。俺逃げないから」と告げてから美雪だけを先に自宅に帰し、自分は再度その場に現れて対応した森田の態度はもはや伝説。記者から彼女の職業について問われると「職業は関係ない。みんな一緒」と言い、「オレの写真を使ったりとか、名前を記事にすることはいい。彼女は大変なんです。男はどうとでもできるからいいんだけど、女の人だし、特殊な仕事じゃないですか……」とも話した森田。誠実な人柄がうかがえる交際報道だった。ちなみに松本は「文春」記者の直撃取材で葵つかさの名前を出されると「わかんないんで」と言っていた。ベッキーとの不倫旅行中に同誌取材にあったゲスの極み乙女。川谷絵音が、妻について「名前は知ってる。友達」としたことよりはマシなのかもしれないが……。

 話を冒頭の松本・葵事件に戻そう。大晦日に放送される『第67回NHK紅白歌合戦 夢を歌おう』で大トリを務める予定になっている嵐は、間違いなく国民的アイドルグループで、SMAPなき後のジャニーズ事務所を支える存在だ。そのメンバーである松本は、こうしたスキャンダルで事務所やスポンサー、そしてファンにどれだけ迷惑や心配をかけることになるか深く理解してきたはずで、だからこそ慎重にパパラッチ対策をしていた。だが、それだけではダメなのである。文春砲に備えて用心する以前に、身近な女性に対する態度を改める必要があるだろう。

(犬咲マコト)

AV女優・葵つかさvs国民的女優・井上真央 嵐・松本潤の4年にわたる乱れた性の暴露

 女優・井上真央(29)と長く交際し、来年には結婚かと噂されている嵐・松本潤(33)が、AV女優・葵つかさ(26)との交際を暴露された。12月28日発売の「週刊文春」(文藝春秋)が詳細を伝えている。葵の友人だという人物が、松本の不誠実な態度への憤りを隠さず、彼らの交際について語っているのだ。話の裏をとるべく同誌が張り込んだところ、松本と葵は週に一度の頻度で松本の自宅マンションにて逢瀬を重ねており、この12月だけでも葵が三度、深夜にタクシーで松本宅を訪れていることが確認できたという。

 出会いは4年前のことで、2人は2012年12月に行われた歌舞伎役者・中村勘三郎の通夜で知り合ったという。葵がなぜ勘三郎の通夜を訪れていたのか不思議に思う読者は多いだろうが、関係者の付き添いで参列したそうだ。その場に共通の知人がおり、松本は「歌舞伎関係者が大勢いる中で」「こっそり携帯の番号を聞いてきた」。年が明けて2013年1月、松本から「一緒に飲もう」との誘いを受けて葵は「薄暗い雰囲気の隠れ家のようなマンションの一室」に行き、大勢での飲み会に参加。解散後、松本が「他の人に気づかれないように来て」と彼女を電話で引き止め、朝まで2人で過ごした。これがすべてのはじまりだ。

 以降、松本は毎週のように葵を自宅マンションに呼び、その関係はペースを落とすことなく3年にわたって続いたが、昨年5月に葵が別れ話を切り出し、話し合いを持って一度は関係を清算。だが、三カ月後に松本から「会いたい」「なんでオレこんなに会いたくなっちゃうんだろう」と連絡があり、元サヤに。葵はネットニュースを通じて松本の本命恋人外の上であることを知っており、松本の部屋で井上が当時出演していた舞台「MIWA」のパンフレットが無造作に置かれているのを目にしたという(同舞台は2013年10月〜12月に公演)。一度だけ井上とのことを尋ねた際、松本は一言「それ以上、彼女のことを言ったら殺すよ」と言い放ったそうで、すべてを「文春」にさらした葵の友人は「とんでもない男だと思いました」と憤りを見せている。

 2005年の大ヒットドラマ『花より男子』および07年の続編『花より男子2』(共にTBS系)で共演した松本と井上の交際は有名だった。お揃いの装飾品を身につけていることでファンの間に噂が広まり、2013年1月にハワイで行われた小栗旬・山田優夫妻の結婚披露宴にもそろって招かれ参列。それから間もなく4年、小栗夫妻は第二子を授かり家庭を築いているが、松本と井上は度々結婚を噂されるも進展はしていない。

 同じく2013年の8月には、ポロ・ラルフローレンの副社長で、ファッション業界の“女帝”と呼ばれるほど豊富な人脈を持つ加賀谷真理氏が、自身のブログに小栗夫妻の開いたホームパーティーの模様を綴ったが、そこに『井上真央ちゃんと松潤君までご紹介して頂き……お2人とも素敵な方で、とっても嬉しかったです』という一文があったことも話題となった。当該ブログはすぐに削除されたが、交際は決定的なものと見られるようになった。

 「文春」の直撃取材を受けた松本は、葵つかさのことを「その人がわかんないんで」とし、ジャニーズ事務所からも返答はなかったという。一方で葵の所属事務所は「友人」と認めている。たびたび自宅を訪問している以上、確かに、友人なのだろう。深夜に自宅に呼ぶ異性の友人、ということである。ファン公認の恋人だった井上はこの報道をどう受け止めているのか。いや、あるいはすでに井上と松本は破局済みだった可能性もあるし、ともすれば井上はとっくに全て知っていた可能性もなくはない。何も知らずに衝撃を受けているのは、松本の純愛を応援していた多くの嵐ファンかもしれない。

人はなぜWELQの記事を信じ、トンデモ医師を受け入れ、自然のものがいいと思うのか?

 いよいよ2016年も終わり。皆様にとってはどんな1年だったでしょうか? 私はもちろん寝てもトンデモ覚めてもトンデモと、謎物件ウォッチングしまくりで、当連載でご紹介しきれていないものもまだまだたくさん。そこで今回は、2日にわたり「2016年トンデモ総まとめ座談会」をお送りいたします。

座談会のメンバーは、

 桑満おさむ:五本木クリニック院長、この年末に突如大炎上したキュレーションサイト「WELQ(ウェルク)」にツッコミを入れ、注目を集める。
 O:今年7月に発行された、子育て界のトンデモを幅広く解説した『各分野の専門家が伝える 子どもを守るために知っておきたいこと』(メタモル出版)の担当編集者 
 下戸山うさこ:messy編集長
 三浦ゆえ:当連載「スピリチュアル百鬼夜行」担当編集者

 こちらにわたくし、ライター山田ノジルを加えた計5名で、とりとめもなくダラダラとお送り致します。

*   *   *

ノジル:まずはトンデモウオッチングに勤しみ、サブカル媒体中心のご登場が多かった桑満先生。本日(12月1日)、なんとWELQ問題へのコメントで読売新聞朝刊デビュー! ブログの記事をWELQに無断使用されただけでなく、症状を悪化させるような内容に悪変されてしまったことは全く喜ばしくありませんが、メジャー媒体デビューという点のみはおめでとうございます(笑)。

桑満:火付け役はイヤだなとは思ったんですけどね(笑)。

ノジル:ツイッターでは、WELQ閉鎖のきっかけを作った先生方の発言に対し「朽木砲 @amanojerk に始まり、桑満砲 @kuwamitsuosamu 永江砲 @Isseki3 と続いた鉄砲三段撃ち。織田信長もびっくり。なんてつぶやきもありました(笑)。WELQは文章や写真を他の記事から無断で引用したうえにしかも悪変していた点や、無断引用を推奨するようなマニュアルがあったことが注目されましたが、この連載でも以前ご紹介したように、同じくDeNAが運営している「cuta」における、子育て系記事のトンデモっぷりもなかなかのものでした。※現在は全記事非公開。

O:子育てサイトは検索で上位に出てくるし無料だし、つい読んでしまうという人も多そうです。

三浦:だからと言って、なぜあのめちゃくちゃな内容を信じるんですかね?

ノジル:産後の不安定な精神状態につけこまれる、以外に考えられる理由は何でしょう。

桑満:一部の人たちにとっては、「インターネットの情報」自体が、感度の高い人が発信しているものというイメージがあるのではないでしょうか。

O:出産に関する話題といえば、今年ではないんですが、自然派の助産師さんが産婦人科も新生児科もない山奥の町を「自然なお産の里」にするという恐ろしい計画が一時期持ち上がっていて、それを認めようとしていた町役場のほうへ危険であることを直接お話しました。急変したらヘリで市街地の病院に運べばいいっていう意見もあったらしく絶句。※反対の声があがり、計画は多分中止されています。

下戸山:そのヘリ代も含めて税金の無駄遣いになりそうですよね、そもそも分娩事故が起きてから手配するのでは間に合うかわからないし。

桑満:田舎の町おこしとか、トンデモビジネス的には狙い目なんだと思いますよ。

医師の監修があれば信じていいのか

桑満:トンデモな医師は、普通に医院をやっていて、景気が悪いからトンデモビジネスに利用されるのか、もともと信ずるものがあって医療を志したのかで違うんですけど、どちらかと言うと前者だと思うんですよ。お誘いがかり、初めはちょこっとバカにしつつもお金のために一枚かんでいたら、それを唱えているうちに自分で信じてしまう……。実はそんな経緯があったのかなと思って、今私が面白がっているのは〈シータヒーリング〉。脳波の〈シータ波〉にアクセスして創造主の力を借りて病気を治す、新しい革新的な医療とのこと。WELQのトンデモ記事〈肩こりは霊のせい〉じゃないですが、〈腰の痛みは霊のせい〉くらいに書いてあるんです。そしてこの理論に従い、医療現場にシータヒーリング」を持ち込んでいるトンデモ医師がいる。WELQは今後、健康記事は医師の監修を入れると言ってますけど、こういったトンデモ医師の監修受けたって、何の意味もありませんよね。

ノジル:トンデモ情報しか載っていない〈養生ラボ〉に登場し、羊水がシャンプー臭いと語っちゃう産婦人科医の池川明先生なども、監修いただいても無意味ですねえ。自然派小児科医の真弓定夫氏、自称キチガイ医の内海聡氏も、医師は医師……。

O:『小児科医は自分の子どもに薬を飲ませない』(マキノ出版)の、鳥海佳代子氏もお忘れなく。

桑満:へんな医師が出てくるのは、一部、経営コンサルティングのF総研が仕組んだことでもありますよね。〈波動〉という言葉を作ったのも同社ですし。医療のコンサル部門を持っていて、流行らない医院も買収しますから。あとは開業医って開業しても数年間は食えないから、おもしろいくらいにおかしなところから「こんな商品の監修をお願いできませんか」と声がかかるんですよ。すると医師もお小遣い稼ぎ的に、トンデモ系ビジネスを思いつき、のめりこむのかも。

O:専門分野に関してはきちんとしているのに、なぜか酵素ドリンク作っちゃったりなんてお医者さんもいますよね。

三浦:歯科医師が書いたセックス本なんてものもありました。

ノジル:あ、前から「歯科医師は意外とトンデモ率高い」って思ってました! 金色のペンで手相を書きこんで大金ゲット★とか謳ってみたり。

桑満:歯科医師のトンデモは、〈かみ合わせで何でも治る〉という発想から始まっているのでは。ちなみに、彼らの商法はセミナー。セミナーの告知を、新聞広告に出すんですよ。読売朝日に載ってれば、おじいちゃんおばあちゃんは信じますもん。

三浦:結局、私たちはどこでまともな医師かトンデモ医師かを見分ければいいんでしょう?

トンデモ医師の見分け方はあるのか?

O:私の場合、原稿をお願いするときはご著書やご執筆された記事、インタビュー記事、ブログ、ツイッターなどを拝見したうえで、さらに〈同じ専門科の方からの評判〉を見ていますが……、これも万能じゃないですよね。

ノジル:でも、うつみん(内海聡医師)なんて、あれだけ批判されているのに信者が減りませんよね?

桑満:あれはもう宗教だから、迫害されたほうが結びつきが強くなるんですよ。

O:「自分たちだけが真実を知っている!」という選民意識が持てるんでしょうね。そう言えば、今年は豊受クリニックの小児科医・高野氏も本を出されましたよね?

ノジル:買いました、買いました(笑)、『母子手帳のワナ―知られざる母子保健の真実』(高野弘之著、四海書房)。この本、WELQみたいに、本書の内容に出版社は責任を持ちませんという〈免責事項〉が掲載されています。新生児へのビタミンK2シロップの投与否定や予防接種否定につながるようなこの本を、育児サイトの〈ハピママ〉が掲載しちゃって、読者からツッコまれて今は記事が削除されているんですよね。

O:豊受クリニックって、ホメオパシージャパンの提携クリニックで、同書にはホメオパシー協会の由井寅子氏が恩師だと書いてあります。ホメオパシーといえば、山口県の新生児ビタミンK欠乏性出血症による死亡事件※がありましたが、それを読者の方がAmazonのレビューに書き込み、その後、担当編集者がやりとりされていてびっくりでした。

※2009年8月山口県で出生した乳児が、生後2カ月でビタミンK欠乏症による硬膜下血腫で死亡。通常であれば、新生児には出生後すぐにビタミンKが投与されるが、母子を担当した助産師は代わりにホメオパシーのレメディを与えた。

ノジル:編集者がAmazonレビューに返信することってあるんですね(大笑)! いや、笑いごとではありませんが。

「自然」に惹かれるのはなぜか?

下戸山:実生活で周りの女友だちとかを見ても、〈科学的根拠があるかどうか〉でものごとを選んでいる人はまずいないんですよね。

ノジル:〈感性で選ぶ〉ってやつですね。

三浦:だからといって、GENKINGさんもやってる水素美容!と言われても私は響かないなぁ。なんでしたっけあれ、韓国まで論文発表しに行ったんでしたっけ(笑)。

桑満:一部の話では、水素水ビジネス関係は、子育て中のお母さんたちがターゲットにされているらしいですよ。本来、妊娠出産の問題はすごくデリケートですし、100分の1くらいの割合で確実にトラブルが起こるから、医師であってもあまり触れたくないんですよ。さらに、妊娠出産はいまだに分からないことがたくさんあるから、そういった隙もついて、自然派やトンデモ系がつけこみやすい。

O:子育て界に入り込むビジネスは、親の〈子どもに最上のものを与えたい〉という気持ちにつけこんでいますよね。例えば骨盤の歪みを直さないと、生まれてくる子どもが大変なことになるなんて脅されたら、やっぱり子供のためになんとかしなくちゃと煽られてしまっても仕方ないと思う。

下戸山:でも、今年火傷を温めろネタで炎上したホメオパシー系〈自然派ママ〉なんかは、ある意味勇気あるなぁと思うんですよ。ワクチン打たないとか。海中で出産した人もいますよね。私自身は、出産時「自分でどうにもできない」って思ったけど、自力でやってやる!という気合は、正直すごいです。

O:その手の人たちって、結婚式みたいに〈思いどおりの理想の出産をしたい〉という意識がすごく強いですよね。

ノジル:何でもかんでも手間暇かけて、それこそが豊かな証拠……って、失礼ですけどヒマだな!

三浦:だからと言って、子どもを使って自己実現しなくてもいいと思うんですけどね。

桑満:ところでみなさん、なんでそんなに〈自然〉がいいんだろうね?

下戸山:自然毒もたくさんあるのに、自然のものが安心安全って思い込み、強すぎですよね。

桑満:例えば〈遺伝子組換え〉。あれって、ほとんどが農薬を減らすために虫がつきにくいよう改良されたもの。ですから、遺伝子組み換えのほうが農薬リスクはかえって低いんですけどね。

下戸山:なんで豆腐は必ず遺伝子組換え表示があるんですか?

O:そのほうが売れるらしいんですよ。そもそも、大豆だってなんだって、とっくの昔から品種改良を繰り返しているのに。だけど〈自然じゃないと危ない〉って思っているから、そうなっちゃう。

桑満:これも一種のつけこみ商法なでしょうね。アメリカは宗教的な問題もあり、ガッチガチのカトリックの人たちあたりは、生命に手を加える行為はやっちゃいかんという価値観を持ってるわけです。そういう人たちは、多分マクロビとかが好き。そして、その価値観がサンフランシスコやLAを経由して日本に入ってくる。古いけど、フラワーチルドレンに感化されて自然派になったり。

三浦:海外セレブがやっている、自然派ビューティ!って、本当に皆好きですよね。ミランダ・カーとか、一体何種類のダイエットをやってるんだという。

週刊誌や書籍のトンデモ垂れ流し

三浦:今年は子宮系女子の本も何冊か出ましたが、そういうトンデモ本を出す出版社って魂を売っているというか、モラルがないと思ってしまいます。

ノジル:商売として成り立つからといってやっていいのかという話ですよね。でも、子宮系とかはもう編集者も信者なんじゃないですか? と思いたい。

下戸山:わりとどこの出版社でも自費出版って可能ですから、それもあるかも。文藝春秋とか小学館とかだって、やろうと思えばできちゃいますよ。

桑満:(新聞の書籍広告欄をさし)例えばここの欄って、〈自分持ち広告〉ですよ。著者自がお金を払って、広告を出しているんです。だから、トンデモの宝庫になっていて、見るの大好き(笑)。

三浦:週刊誌系の医療トンデモ記事は、今年後半になって「週刊現代」が急に始めた印象です。

O:週刊誌の記者さんとお話ししたときに何度か聞いたことあります、「いろいろな考え方があるよね!」って。

一同:出た出た。

O:その人に限っては、悪気があるわけじゃないんですよ。でも「医学だって万能じゃないし、いろいろな考えが!」って、科学的なことだけがどうしても伝わらないというか。

桑満:〈いろいろな考え方〉の話をするならば、例えば産経新聞と毎日新聞って書いてあることは逆だよね。でもどちらの話も嘘ではない。そこで重要なのは〈再現性があるかどうか〉です。Aさんに効いて、自分にも効いた。そういうレベルの話なのか、100万人でに試して、90万人に効果が認められたかとでは、全く違う。それをジャッジするのはやはりエビデンスなんですよ。その点、内海聡医師の話は、まるっきり嘘と言えます、エビデンス=裏がまったくとれませんから。

O:「週刊現代」の医療批判記事はどうなんでしょう?

桑満:新潟大学名誉教授の岡田正彦氏が同誌で発言しているけど、あれはちょっとキテますよ。ご自身の論文では全然違う意見を書いていますもん。記者が話の一部を曲解しているのかもしれないけど。最近、医師には3種類あると思いますよ。トンデモか、普通か、ヤブ。あまりにも、いろいろな病院を点々と渡り歩いている人は怪しいですね。

三浦:版元が医師を精査しないというのもありますけど、単に国家資格を持っているだけの人をメディアが医師扱いするという問題もありませんか? 『女医が教える本当に気持ちいいセックス』(ブックマン社)のヒットを受けて類似本がたくさん作られましたが、なかには、医師免許を取得はしているけど研修医の経験もなく医師とは呼べない女性を引っ張り出して「女医」と呼んでいるものもありましたよ。

桑満:同じような感じで、医学部出身のライター・朽木誠一郎さんも、医師から見ると書いているものに違和感があるんですよ。卒業はしているけど臨床の経験がないと思う。

三宅洋平、高樹沙耶…トンデモ有名人

三浦:トンデモはフェイスブックなどのSNSでシェアされるのが定番ですが、今年は私の周囲でも三宅洋平ネタをシェアしていた人が意外なほど多くて。トンデモ傾向のリトマス紙かというくらい(笑)。

O:三宅氏、ツイッターでの発言もインパクトありました。「個人ができるTPPへの最善の処置は、マクロビやローフード、ナチュラルハイジーン、自然食、オーガニックフード、湧き水、EMや乳酸菌による土壌改良、発酵食品、備長炭による浄水・空気清浄、自然療法、ホメオパシー、漢方などの正しい知識と実践を身につけ、医療に依存せずに済む身体を作る事」だそうです。

ノジル:トンデモ・ロイヤルストレートフラッシュをキメていらっしゃる方ですからね。

O:選挙前にもトンデモ発言しているのに、そこそこ票がとれているのが怖いです。

ノジル:そこに対して違和感を覚えない人がいかに多いかという。

下戸山:〈個人でできるTPP対策〉とか、頭おかしいでしょう(笑)。

O:内容はともかく、雰囲気がキラキラしてればいいのかという。「純粋でいい人!」「がんばってる!」ってなれば、言ってることはおかしくてもいいのかなって(笑)。

三浦:選挙まで「フェス」感覚というか、彼が語ればトンデモもオシャレに見えるんじゃないですか。

桑満:1990年代頃に代官山のアパレルショップ「ハリウッドランチマーケット」って流行ったじゃないですか。当時は奥に入ると、大麻の吸引グッズとかそんなんばっかりありましたよね。三宅洋平って、ああいうニオイがするんですよね。

O:自然派の方たち、もちろん一部だとは思いますけど、めっちゃ大麻好きですよね。

ノジル:今年の10月には、大麻推進の元女優・高木沙耶も逮捕されてしまいましたね。

三浦:彼女のふんどし生活も報道されていましたよ(笑) 。〈大麻は安全〉と自然派はよく言いますが、実際はどうなんですか?

桑満:そこに皆が騙されるんですけど、覚せい剤と同じく妄想も出ますよ。彼女は医療用大麻を推進していましたが、それで病気が治るわけじゃない。あくまで、痛みや絶望感を緩和するために使用するものです。でも痛み止めなら、もっとよく効く真っ当な薬があるわけだから、あえて大麻を使う必要はどこにもないんですよね。しかし推す人たちは〈大麻で快楽ホルモンが出るから、ガンまで縮んじゃった〉と語る。もちろん、それを裏付ける論文はありません

ジョイセフとは一体、何だったのか

下戸山:〈新・女子力テスト動画〉を出したジョイセフも、びっくりしませんでした? 海外ではちゃんとした国際協力NGOで妊産婦支援団体なのに、日本では電通ギャルラボと手を組み「I LADY」という啓発サイトを立ち上げたら、妙なことになってしまっている。一般女性に女性の身体や生殖についてのクイズを出し、間違ったら粉をぶっかけるという。

三浦:女子力というのは料理ができるとかではなく、正しい性の知識があるかどうかと言いながら……。

O:おっぱいは女性ホルモンそのものだからマッサージしてふわふわにしようとか、子宮を冷やすなとか、めちゃくちゃ。

桑満:女子力テストのお題は、多分ネットとかで拾ってきた適当なものなんだと思いますよ。キュレーションサイトと同じく既存のものをコピペしているだけで、内容が医学的に妥当なものかどうかまで深く考えていないんでしょう。個人的には、それよりは独自の理論があるトンデモさんのほうがまだマシだなと思いますね。

O:まず「自分の体は自分のものである」「自分を守るために知識を身につけよう」という啓発をするときに、無知に対して罰を与えるというのもどうなのかと。そして、啓発する側であるはずの「I LADY」には間違ったものが載っているという。

三浦:そもそも学校教育に組み込まれていないから知らなくても無理はないという項目もありましたよね。罰を与えるのではなく、これから知るよう導くだけでいいのに。

下戸山:なんで女だけ、知らないと罰を与えられるのか。

O:若い女性をバカにしている感じがして、とても失礼ですよね。

*   *   *

 さてここらへんでいったん、前篇は終了です。明後日公開の後編では、ワクチン問題や誕生学、教育系のアレコレへと話を進めていきましょう。

(謎物件ウォッチャー・山田ノジル)

初めてのレズプレイが終わって「扉が開いた…」とつぶやく女性たち/『さびしすぎてレズ風俗に行きましたレポ』の人気キャストに会ってきた【03】

 性の多様性が徐々に知られるようになった現在、“レズビアン風俗”というジャンルも今後、増えていくのだろうか。女性同士の性サービスを提供する風俗店「レズっ娘クラブ」とその姉妹店「ティアラ」のオーナー・御坊(おぼう)さんは次のように語る。

御坊さん(以下、御坊)「東京などの首都圏では、そうしたお店が増えているという話もちらほら聞きますが、残念ながらすべてが優良店とはいかないようです。なかには、男性スタッフが女性キャストに性サービスの講習だなんだとヘンな理屈をつけて性的関係を迫るような悪質店もあると聞きます。そこで働く女性の安全が守られて、利用する女性も安心して遊べるお店がもっと増えてくれるといいんですけどね」

 同店は、大ヒットコミックエッセイ『さびしすぎてレズ風俗に行きましたレポ』(イースト・プレス)に登場する実在の“レズ風俗店”として、一躍注目を集めた。こうした“レズ風俗事情”を聞くと、当時28歳、性的経験ナシだった永田カビさんが、生きづらい人生に区切りをつけるために勇気を出して予約したお店が同店でほんとうによかったと、ひとごとながら安堵する。

「人によって、何を求めて“レズ風俗”を利用するかは違いますが、それに全力で答えるのが私のモットーです」ーーと話すのは、同書に“ゆか”さんとして登場するキャストの“ゆう”さんだ。

呼んでもらったからには、オーガズムを。

ゆうさん(以下、ゆう)「たとえば、当店には性サービスなしの“デートコース”もありますが、女の子ふたりでご飯を食べておしゃべりするだけだったら、友だち同士でもできるんですよ。デートというからには日常にないシーンを作って、“特別感”を提供したい。そのためには、ふだんからお店をチェックしたり準備は怠らないよう心がけています」

 ビアンコースはホテルでふたりきりで過ごすコースだが、「利用客の大半は異性愛者女性。彼女らはなぜレズ風俗を利用するのか」で、ゆうさん自身がお話されているとおり、同店を利用する女性の多くは、ノンケ=レズビアンではない異性愛者の女性。最初は自身が何をしたいかわからない女性も多いという。

ゆう「ビアンコースでも、お食事などしてホテルに入ることもありますし、お話もたくさんします。でもお客さまは基本的に気持ちよくなるために、私を呼んでくださっているんだと思います。だから、オーガズムに達していただくのがベスト。でも、イクのに時間かかる人もいるし、時間をかけてもイケない人もいます。そんなときにあまりこっちががんばりすぎても、『そこまでしなくていいよ……』と気まずい雰囲気になっちゃうので、そうならないよう全身をソフトタッチして気持ちよくなってもらったり。逆にイキやすい人でも、それはそれで毎回同じことをしているとお客さまだけじゃなくて私も飽きちゃうので、潮吹きをしてみるとか乳首だけでイケるか挑戦するとか……いろんなバリエーションを提案させてもらいます」

 まさに、至れり尽くせり。ノンケ女性も、女性同士でしか感じられない悦びを知ることで、新たな愉しみを見出すことが多いという。

ゆう「この人、タチっぽくふるまっているけど実は隠れネコだなぁとか、回数を重ねていくとその人が求めていることも徐々にわかってきます。自分の思い込みとは違っていた、という女性も少なくないですよ。この仕事をしていていちばんうれしいと思うのは、プレイが終わった後に『ああ、来てよかった……』って自然につぶやかれるとき。『ヤバい、どうしよう』『わあ、扉開いてもうた』なんていわれると、よっしゃ! とガッツポーズしたくなりますね」

 決められた時間内に、決められたルールのもとで最大限の悦びを……という、ゆうさんの気概が伝わってくるエピソードだ。しかし、御坊さんによると、そうして扉が開いてしまったがゆえに恋愛トラブルに発展することもあるという。

レズ風俗は“特殊”ではない。

御坊「お客さまがキャストに本気になったあげくストーカー化したケースも、これまでに何度かありました。これはレズ風俗店に特有の現象ではなく、一般的な男性向け風俗店でも同様のことが少なからず起きていると聞きますから、広く風俗業特有のトラブルなのでしょう。お客さまに安心して遊んでもらうことはもちろんですが、キャストの安全も再優先に考えて対策しています。でも、ゆうさんはそうしたトラブルとは無縁ですね」

ゆう「私、ズブズブにならないよう距離感を保つのが得意なのかもしれません。踏み込ませないよう隙を見せない、っていっちゃうとイヤラシイし、ドライな性格だと思われることも多いんですけどね。でも、のめり込みそうになっているにの自分で気づき、『あかんあかん』と踏みとどまってくれるお客さまもいますよ。相手の性別はさておき、女性がこうした風俗で遊ぶこと自体に慣れていないんだと思いますが、お客さまにはきれいに遊んでほしいですね。せっかくレズ風俗という、日本ではまだ数少ないお店にたどり着いたんだから、上手に夢を見てほしいです。そのために、私も全力を注ぎますから!」

*   *   *

“レズ風俗”という単語はそれだけで刺激的で、現状では、働く女性も利用する女性も奇異な目で見られがちだ。男性にポルノ的に消費されることだってあるかもしれない。しかし、外野がそれをどれだけ解釈しようとも、同店が提供しているものは、とてもシンプルなものである。“女性と触れ合いたいという率直な欲求を持った女性に、女性が応える場”……それ以上でも以下でもなく、ゆうさんもそこに特別な意味付けをしない。どこまでも自然体で、この仕事に臨んでいるように見えた。その気負いのなさにより、レズビアン風俗の利用がビアン女性だけでなくノンケ女性にとっても特別ではない、“ごく普通のことだ”と思えてくるのだった。

(三浦ゆえ)

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